夢の実現。起業はカンタン? タイヘン?
- 2016/11/2
「結婚して主婦をしているけど、もっとこんな仕事がしたい」
「会社勤めだけど、空き時間を有効活用して仕事をしたい」
「自分で会社をやるのが夢」……こんな風に考えている人、多いかもしれませんね。あなたが本格的にお店や会社を始める場合、どんな方法や注意点があるでしょう。
●お店や会社を始めたい……起業する前の心得とは?
一般社団法人キャリア35の著書『好きを仕事に! 私らしいローリスク起業』を参考にすると、起業するときの注意点は次のとおり。
「収入の増加、儲けたいという気持ちが強すぎるのは要注意」
「起業後の数ヶ月はある程度売上がなくても生活できるように、気持ちの上でも貯蓄の上でも準備しておく必要があります。
「苦手なことはしたくない人」
起業をすると、最初は自分でしなければならないことがたくさんあります。苦手なことでも、チャレンジできるような人が向いているといえそうです。
「何でも自分で抱えこんでしまわない」
反対に、なんでも自分で抱え込んでしまい過ぎるのもいけません。経理など専門知識が必要なものは、割り切って専門家に頼むことも大切です。
「家族やパートナーとじっくりと話し合う」
周囲の人は、起業するあなたを応援したいという気持ちがある反面、これまでの関係がこわれてしまうのではなどの不安もあります。自分だけのことと考えず、起業をする前にじっくりと話し合うことも忘れてはいけません。
●資金が足りなくても、起業できる方法っておトクなの!?
ネイルサロンをオープンさせたいので、働きながら学校へ通いながら数年計画で資金をためたけど、まだ資金不足……。そんな時、公的な「創業補助金制度」というものがあります(毎年3月と6月下旬が申請時期)。創業補助金とは、「1年間使った経費(設備費・サンプル費・広告費など)の3分の2を補助金としてもらえる」というもの(ただし上限は200万円)。たとえば、店舗の賃料・広告費・高熱費等で180万かかった場合、 120万円の補助金が出るというわけです。特に、女性や若者の創業・企業には力を入れているのも特徴です。
これはおトク!って思いますよね。でも、そう甘くはありません。
申請までのプロセスは……。
1)前提として創業、企業するための計画書がしっかりしなければなりません。
アイデアは自分で、計画書は得意な友人に頼むという方法でも良いでしょう。
2)次に計画書を持って、申請をサポートする代理店に相談します。
Jマッチ(補助金申請サポート代理店): https://www.jmatch.jp/
というところや、多くの会計事務所で申請サポートをしています。
無料相談ですので、この段階で第三者からみて申請に値するかどうかアドバ
イスや判断をしてもらえます。
3)何度かサポート代理店とやりとりしながら、計画書を作りこみます。ここ
までで、1〜2カ月はかかります。
4)3年間分の売上目標(試算表)を同時進行して作成するのですが、この点
は会計事務所さんに手取り足取りサポートしてもらえます。あくまで現実性
がある範囲での理想売上なんですけどね。
以上でいよいよ申請となりますが、次のような現実と注意点があります。
・審査が通って晴れて補助金がおりる確率は40〜50%ぐらい。
・審査が通った場合、その時点でサポート代理店に補助金の20%程度の成功報酬を支払う(120万円の補助金が出る場合、24万円)。
・補助金が支給されるのは1年後の決算のあと。
・5年間は、毎年の決算のチェックをうける必要がある。たとえば、2年後、3年後に予想以上の売上があった場合は補助金を少しずつ返す必要がありあす(ほとんで例は少ないですけど)。
以上、ちょっと面倒かもしませんが、具体的な創業・企業の計画をたてている人にとってはありがたい制度だと思います。まずは、自分がやりたいこと計画書にして、申請サポートをしている会計事務所や代理店に無料相談してみてはいかがでしょう。