東京・横浜の近代文化遺産 誰でも入れる赤レンガの建物5選
- 2015/7/21
東京、横浜には近代の文化遺産、歴史的建造物が数多くありますが、赤レンガの建物はそれほど残っていません。
貴重な赤レンガの建物から誰でも入れるものを5つピックアップしてみました。
おでかけのときにちょっと立ち寄って文化的な雰囲気に浸るのもいいものです。
【法務省旧本館】
霞ヶ関官庁街にある壮麗な赤レンガ建築です。国道1号線を挟んで警視庁の向かい側に建っており、赤れんが棟と呼ばれています。
明治28年竣工。ヘルマン・エンデ、ヴィルヘルム・ベックマン設計。
空襲で大部分を消失しましたが、現在は創建時の姿に復原されています。
外観が国の重要文化財に指定されています。
ネオバロック様式と緑の調和は異国情緒たっぷりです。桜やツツジに囲まれているので、とくに春にオススメの赤レンガです。
三階に法務史料展示室があるので、平日のみですが、誰でも無料で見学できます。
■法務史料展示室のページ → http://www.moj.go.jp/housei/tosho-tenji/housei06_00004.html
【横浜市開港記念会館】
みなとみらい線日本大通り駅を出てすぐのところにある赤レンガの公会堂です。
大正6年竣工。福田重義原案、山田七五郎設計。
国から重要文化財に指定されています。
この建物は国力を顕示するものではなく、横浜開港50周年を記念して市民からの寄付で建てられたそうです。
時計塔は「ジャックの塔」と呼ばれ、「キングの塔」と呼ばれる神奈川県庁、「クイーンの塔」と呼ばれる横浜税関とともに横浜三塔のひとつとされています。
部屋の内部以外は一般開放されています。月に一度、講堂や会議室も公開しています。
■横浜市中区の開港記念会館のページ → http://www.city.yokohama.lg.jp/naka/kaikou/
【東京駅丸の内駅舎】
言わずと知れた東京駅です。
大正3年竣工。日銀本店で有名な辰野金吾の設計。
空襲で失われたスレート屋根や三階部分、ドームが復原されて、創建時の美しい姿を見られるようになりました。
東京駅周辺は東京ステーション・シティとして再開発されていますので、丸の内駅舎以外にも楽しむところが盛りだくさんです。
丸の内駅舎は国の重要文化財に指定されています。
■東京ステーション・シティのページ → http://www.tokyostationcity.com/
【旧近衛師団司令部庁舎】
北の丸公園の隅にひっそりと佇む赤レンガの建物です。
明治43年竣工。陸軍技師だった田村鎮の設計。ほぼ完全な姿で残されている貴重な明治のゴシック様式建築です。
現在はエントランスホールを除き、内装が美術館仕様にリフォームされ、東京国立近代美術館工芸館として活用されています。
外観と玄関広間は国の重要文化財に指定されています。
北の丸公園というと日本武道館が有名ですが、園内を歩くと、東京のど真ん中とはとても思えないほど緑に溢れていて驚かされます。
公園散歩のついでにぜひ立ち寄りたい文化遺産です。
■東京国立近代美術館工芸館のページ → http://www.momat.go.jp/cg/
【旧横浜税関新港埠頭倉庫】
みなとみらいのシンボル的存在、横浜赤レンガ倉庫です。
1号館は大正2年竣工、2号館は明治44年に竣工。妻木頼黄の設計。
なぜか2号館のほうが古いです。
関東大震災、米軍による接収など何度も苦難を乗り越え、港湾倉庫としての歴史を刻んできましたが、取扱貨物量が減り続け、解体も検討されたようです。
落書きだらけでボロボロだった赤レンガ倉庫を横浜市が取得し、9年におよぶ修復、改修工事の末、現在の文化商業施設として生まれ変わりました。
横浜市認定歴史的建造物です。
■横浜赤レンガ倉庫のページ → http://www.yokohama-akarenga.jp/