カフェタイム・3
- 2016/3/10
☆価値観のお話☆
人と自分を比べて大きく違うことのひとつに、価値観というものがありますね。
どういうことに価値を見出すのか、ですが。
価値あるものやその時間の為にどれだけ頑張ったか、努力したかという成果を、なにより自分の生き方の一番上に置く人もいれば、同じく自分にとって価値あるものがあっても、それよりも他の人の為に生きることを一番上に置く人もいらっしゃるようです。
ですから、その人にとっては他人(それが家族や恋人であっても、自分以外という意味で)の人生が価値あるものということですから、結局はどれだけ頑張ったか、努力したかという成果は現れるといえるのです。
そうするとやはり満足感も達成感もある訳ですから、自分のことだけでなくても、その人にとっては人生は素晴らしいということになるのでしょう。
現実に他人の為に頑張るというと、どんなことがあるでしょうか。
家族の為に一生懸命働く両親、でしょうか。
病気の人をいつも看護したり、お年寄りのお世話をするお仕事の方でしょうか。
災害にあわれた方々を必死で救助するお仕事の方もいらっしゃいますね。
救急車が消防車が、呼んでもそこに来なかったら、どれだけの人々が亡くなることかと思います。
献身的な人々がこの世界には沢山いらっしゃって、誰もがそういうお仕事の大変さを思い、また感謝していることでしょう。
さて、他にも沢山のお仕事に関係したことがありますが、やはりそこには個々自分の中にある、価値観が自分を動かしているのだということになるようです。
先程の繰り返しになりますが、何を自分の世界や人生の、一番上に持ってくるかということですね。
さて、ここで実は自分にとって納得ができないまま、動いているのだという場合があります。
本当はそれが自分の一番やりたいことではなかったということです。
つまり、「一番上の、本当に自分が価値があると思っている」ことではないことを、やらねばならない時に、焦りやいらだちが起こります。
本当は他人の為に動くより、自分のやりたいことややるべきことがあった。
人に言われたり人に遮られて、本当にやりたいことができなかった。
いつのまにか現実的な成功があって、そこでとどまることが正しいように思った。
等、沢山理由がありそうです。
本来なら、自分の中で2番目3番目の順番のことが、一番上にきているのですから不満も溜まるのでしょう。
それも、もしかしたらわがままと言われてしまうかもしれないことですね。
ですが、良く考えてみれば、大人になるということが、それらの我慢ができるようになるのと同じなのだということを、忘れてはいけないようです。
それと共に大事なのは、人には人の、「一番大切にしている価値あるもの」があってそれを簡単に批判したり、否定してはいけないということですね。
もしそれが貴方にとって価値のないものでも、その他人の、貴方以外の人にとってはとても大切で価値があるものかもしれません。
それを、大人同士のお付き合いの中で、わかりあいながら進むのが、なかなか出来ないながらもとても素敵な関係にみえる秘訣ではないかと思います。
そしてもしも今、自分もやりたいことができない状況だったなら、人もまた同じような辛さの中で頑張っているのだと知ることで、我慢の大切さや忍耐の意味がわかるのではないかと思います。
出来るなら、価値に順番などなければ、もっと気持ちは楽になるのでしょうが。
それが人の「欲」というものなので、無くなる事はないようですね。
ではまた。(このお話はフィクションで実在の人物団体のお話ではありません。)