流行る前から予防 インフルエンザ対策
- 2015/4/14
毎年冬になると流行するインフルエンザ、本当に困りますよね。インフルエンザとはどんなものでなぜ毎年流行するのか、どうすれば対処できるのか、簡単にまとめてみました。すでにご存知のことも多いかもしれませんが、ご参考になればと思います。
○インフルエンザと風邪の違い
インフルエンザと風邪はちょっと症状が似ていますがまったく違います。まず風邪の病原菌というものはありません。風邪はいろいろな菌が原因で起きる呼吸器の炎症のことで、この細菌で風邪になると決まっていません。一方インフルエンザはインフルエンザウィルスによってよって起こります。ところがこのウィルスはしょっちゅう変異するのです。
人の免疫は鍵と鍵穴の関係と同じです。同じ菌であれば一度かかった病気にはまずなりません。菌が鍵で免疫が鍵穴になり、鍵穴にぴったりな鍵なら病気というドアが開かないのです。インフルエンザウィルスはほとんど同じ鍵なのに、毎年ちょっとだけ溝の形が変わるのです。そのためそれこそ毎年でもドアが開いてしまいます。
○対策その1:予防接種
まずはインフルエンザの予防接種を受けましょう。確かに毎年変わるインフエンザウィルスには確実な予防接種はできません。あくまで過去のデータをもとに、今年はこんなウィルスになりそうだと予想されるワクチンを作るだけです。インフルエンザの予防接種は、麻疹や結核のような病気にかからないための接種とは違います。あくまでかかりにくくする接種、かかっても軽く済む接種です。
インフルワクチンを接種しておけば、ほぼ重症化することはありません。インフルのピークは12月中旬から2月いっぱいあたりですが、4月からなんとゴールデンウィークあたりにまた流行することがあります。これはワクチン接種を受けた人の免疫が切れる時期だからです。つまりそれだけ予防接種には効果があるのです。
○対策その2:手洗いうがい
とても基本的なことですが、まめな手洗いとうがいは本当に効果があります。いつどこで誰がインフルのウィルスを媒介しているかなんてわかりません。その時は元気でも、実は潜伏期間だったなんてことはよくあります。対策は自衛だけなのです。
毎日1回は石鹸やうがい薬を使っているとします。でもそれができるのはおそらく自宅にいる時ですよね。だったら水だけでもいいですから、外でもこまめに手洗いうがいをしましょう。インフルウィルスには唯一弱点があります。それは湿気です。まめにうがいをして常に喉を潤していれば、それだけでインフル予防にはかなり有効なのです。
○対策その3:加湿と免疫強化
眠っている時、人は一番無防備になります。泥棒に気付かないこともあるのに、ましてやウィルスなんて気付くわけがありません。でも湿度を管理していれば、インフルウィルスの活性は弱ります。目安は湿度50%です。加湿器は大事ですよ。
湿度50%でウィルスは不活発になりますが、それでも人が弱っていればどうしようもありません。きちんと食事をしてしっかり眠りましょう。体力を過信しすぎると免疫力が弱っていることに気がつかないことが多いのです。年末から年度替りは忙しいのが日本の常ではありますが、だからこそ気をつけたいものです。
当たり前の対策ではありますが、つまりそれだけ効果的な対策でもあります。1人暮らしの人は熱があるのに買い物に行かなくてすむように、食料備蓄も忘れないでくださいね。どうかお大事に。