体に良い「食い合わせ」もあるのです
- 2016/1/7
「スイカとてんぷらを一緒に食べるとおなかをこわす」「うめぼしと、うなぎを同時に摂るのは良くない」こどもの頃に、おそらくこんな話を聞いたことがあるのではないでしょうか。いわゆる「食い合わせ」ですね。スイカもてんぷらも単品でいただくぶんには、決して害があるものではありません。けれども、時間をあけずに両方を胃袋におさめてしまうと、体に悪いという考え方。
「ただの言い伝えでしょ」「迷信じゃないの」そう反論したくなる気持ちもわかります。ところが、食べ物には、本来の栄養素のほかにも、組み合わせ方によって、本来よりも吸収が良くなったり、もしくは、まったくの逆効果になったりするものがありました。つまり、本来なら控えたいはずの「甘いもの」や「あぶらっこいもの」も、付け合せしだいで、ダイエットやお肌の敵にまわさなくてもすむのです。その一例がこちらです。
〈ぜんざいには、〈きなこ〉をかける〉
甘いけれども、ちょっとだけ塩気がきいた、ぜんざいやお汁粉は、まさに別腹。餅や、白玉団子とも相性が良く、病みつきになりそう。ただし、見た目の通り「糖分」も「炭水化物」も、かなり多め。空腹時にかきこむと、一気に血糖値も上がり、結果として、体重が増加するだけでなく、疲労を感じたり、くすみの原因にもなりかねません。ですが、〈きなこ〉をふりかけるのがおすすめです。きなこをはじめ、〈大豆製品〉には、〈ビタミンB1〉が豊富にふくまれています。そのため、糖質を効率よくエネルギーに変えることができるのです。まさか、お汁粉に豆腐を入れるわけにはいきませんが、豆乳なら「ミルクぜんざい」という言葉があるくらいなので、おいしくいただけますよ。
そして、もうひとつ、ビタミンB1をの吸収を促進させる方法を紹介しましょう。
〈豚肉には、〈ネギ〉を〉
このビタミンは、大豆だけでなく、豚肉にも多く入っているのです。もともと、植物性よりも、動物性食品は、栄養の吸収が良いのが特徴。そのままでも充分、栄養は摂れるのですが、ここで、ネギをふりかけると、さらに代謝が上がります。とんかつの上に、青ネギをかけたり、豚肉のしょうがあえにネギを散らすと、彩りもきれいですし、体も喜びます。
ふしぎですが、健康に良い「食い合わせ」は、舌にも心にも嬉しい組み合わせばかり。カロリー計算のため、電卓をたたきながら、眉間に皺を寄せるより、楽しい気分で、おいしいものを頂きながら生きていきたいものですね。