二十四節気を知り直す〜秋・冬編〜

  • 2016/9/12

自然を愛するということは、自分を愛するということ。
身近な毎日の中に季節を感じる、ささやかな時間。
感じるように、自然と向き合う。
もしかしたら、自然を受け入れるということは同じく自然物の一つである自分を受け入れることにも繋がっていくのかも知れません。

秋の節気

■立秋(りっしゅう)
8月7日もしくは8日にあたります。秋立つ日です。
現代の気候変動を思うと、陰暦では二ヶ月、陽暦でも一ヶ月ほど季節の流れが早いといえる二十四節気です。
また、こちらでは陽暦で統一してお知らせをしています。

すべての節気に連続した2日を記してあるのは、うるう年がふたつ目の表記となっておりますのでご参考になさってください。

■処暑(しょしょ)
8月23日、うるう年では24日になります。
太陽の黄経が150度のときです。“暑さが収まる頃”の意味で昼間はまだ暑い日が続きますが朝夕はずいぶんと過ごしやすくなってきます。涼しさまであと少し。

■白露(はくろ)
9月8日もしくは9日です。
体感的にはようやく秋気が加わりだす頃です。秋はいよいよ本格的となり、野の草には露が宿るようになってきます。

■秋分(しゅうぶん)
9月23日頃で太陽は秋分点に達します。春分と同様、昼と夜の長さは同じですが、この日を境に夜の方が長くなって、夜長の季節へと移ってゆきます。

なお、国民の祝日としての“秋分の日”は祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日となっています。
どんぐり

■寒露(かんろ)
10月の8日か9日で、秋の季語でもあります。
秋の長雨がおわり、本格的な秋を感じる頃になります。
露は結び始めの頃は涼しく感じられますが、この季節になると寒々として冷たく感じられます。また、晩秋から初冬の頃の露のことも寒露とよびます。

※露・・空気中の水蒸気が冷えた草木に触れて水滴になったもの。秋の季語。
0℃以下に冷えていると霜になります。
文学的には、露ははかなく消えるものにたとえられ、“露の命”“露の身”“露の間”“露の夜”“露とも思わず”など和歌や詩文、俳句にも好んで用いられています。

■霜降(そうこう)
寒露に続いて霜が降りる頃、という意味で、太陽の黄経は210度、10月の23日もしくは24日にあたります。東北地方や本州中部では霜を置くようになり紅葉シーズンとなります。

冬の節気

■立冬(りっとう)
立春、立夏、立秋ときましたから冬のトップランナーの節気は立冬となります。
カレンダーでは11月7日頃です。
この日から立春前日(二月三日)までが暦上の冬。
この頃を表現する季語には“冬立つ”“冬に入る”“今朝の冬”などがあります。
北国からは、初雪や初冠雪の便りが届き木枯らしが紅葉を吹き払います。

■小雪(しょうせつ)
11月22日もしくは23日です。
“小とは寒さまだ深からずして、雪いまだ大ならざるなり”
東京周辺でもそろそろ霜を置くようになり、街では冬物コートを着た人々が目立つようになります。
西日本に住まう著者も、毎年勤労感謝の日界隈のこの頃、トレンチコートから冬物コートへと移行しています。

■大雪(たいせつ)
12月7日もしくは8日。
北国や山里に本格的な雪が降り出す候で、山陰、中部地方では平野部でも初雪をみる頃です。
雪結晶

■冬至(とうじ)
12月21日(22日)です。
冬至は冬の真っ只中にあたり寒さも厳しい頃。
“冬至冬なか冬はじめ”と、表現されたりします。

北半球では、太陽の高度が一年中で最も低く、昼が最も短い日です。
この日を境に日足は伸びてゆきます。

南半球では、夏至に起こる現象が起こっています。

この日は柚子湯を立てたり、かぼちゃを食べたりして無病息災を祈ります。

※冬至梅、冬至南瓜、冬至粥など地方によって、家庭によって様々な風習を持ちます。

■小寒(しょうかん)
1月5日もしくは6日、いわゆる寒に入る日で小寒から節分までを寒の内といいます。
気温からみても、一月中旬から二月上旬にかけてのこの頃が一年のなかで最も寒いということになります。
すべての二十四節気のうち、この小寒と次の大寒のふたつは現在の日本の気候にそのまま合致しているといえます。

※慣用句に“小寒の氷、大寒に解く”というのがあります。
小寒の方がかえって大寒よりも寒さが厳しいことをあらわし、物事が必ずしも順序通りにゆかないこともある。そんな経験をもとにした言い回しです。

■大寒(たいかん)
1月20日から21日です。
日本の最低気温は旭川の-41.0℃(1902年)、これは富士山頂の記録-38℃(1981年)よりも低く、まさにこの時期に観測されています。

いかがでしたか。春夏秋冬をさらにそれぞれ6つずつに分類して繊細なまでの季節のバトンタッチを、日々観察し、用心をしたり、温もりを喜んだり、生命のめぐりを受け入れる。
そんな知恵や営みを、現代人の私たちにも届けてくれる二十四節気をお届けしました。

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