レーシック体験記。術前・術後・10年後 …… その3

  • 2016/9/12
レーシック手術

●アニメキャラの抱き枕を抱えて、いざ手術!
手術前の麻酔は点眼麻酔(目薬ですね)、注射はしませんのでご安心を。麻酔が効いてきた頃合いを見計らって、いよいよ手術室の抗菌クリーンルームに入ります。ちなみに私が手術を受けた神戸神奈川アイクリニックは、10年前は神奈川クリニックという名称で、美容整形外科が母体です(今は完全にわかれているのかな)、そのせいか看護士さんは美人揃い。当日は女性ドクターだったんですけど、この方もかなりの美人でした。

手術台は美容室の椅子みたいなイメージですね。座ると背もたれがグィーンと倒れて、眼の部分をあけた布をかぶせられます。ここまでくると、もうまな板の上の鯉です。次になぜか、看護士さんが30〜40センチぐらいのアニメキャラの抱きまくらを2つ持ってきてくれました。手術中は痛みはなくても体が緊張するので、この抱き枕を両脇に抱えるんだそうです(端から見るとちょっとヘンな光景です)。

手術は暗がりの中、眼だけライティングされていよいよ手術開始。眼は見開いていますが、まっ暗闇が目の前にあるだけです。その暗がりの中に赤い点。「この赤い点を見続けてくださいね」と先生の声。赤い点を見続けることで眼の位置を固定させるためなんでしょう。赤い点以外は何も見えないのですが、点眼液を垂らしながら、先生のメスが眼の間を滑っていくのがなんとなくわかります。痛くはありませんが、あまりいい気持ちではありません。早く終わってくれ〜と祈りつつ、こんな時は楽しことを考えて気を紛らわそうと、当時夢中だったゴルフでナイスショットを連発するシーンを思い浮かべました。長いようで短かかった手術も無事終了。術後すぐに、感覚としては0.4程度の視力が回復したようでした。まだ麻酔もきれていないので痛みもありません。

●まるで眼がやけどしたような、ラセック手術後の一夜。

ここまでは、レーシック手術もラセック手術もほとんど同じプロセスです。レーシックを受けた友人は、麻酔がきれても痛みはまったくなく、翌日から会社に出勤しました。ほかの知人も1日休んで出勤したそうです。でも、ラセック手術を受けた私には苦痛の3日間が待っていました。術後2、3日は痛みがあることは伝えられていましたが、個人差があるようで私の場合は想像以上だったんです。「外出する時はこれをつけてください」と、帰り際に先生からゴーグル風のプラスティックメガネを渡され、その日は自分で帰宅しました。

さてさて、その日の夜のこと。麻酔もきれてじわじわと眼に痛みが忍び寄ってきます。じわじわ、じわじわ、それはもう、眼が火傷をしたような痛みでした。夜寝る時は、眼にふれないようにガーゼみたいなものをつけて眠るのですが、あまりの痛みに、なんとか眼を冷やして痛みをごまかそうと冷蔵庫へ。製氷室にあったのは冷凍サバのパックのみでした。これでもいいか、と仕方なくその夜は冷凍サバを眼にあてて過ごしました。痛みをこらえて眠ろうとしますが、なかなか眠れません。すると不思議なことに、昼間手術をした時のメスが眼球の上を滑る様子がよみがえるんですよね。体が感覚を覚えていて、それを再現するような感じでした。翌朝目が覚めると枕元には、ふにゃふにゃになったサバのパック。眼の痛みはその夜がピークでしたが、それから3日ほど続きました。

次回は、通院と回復ステップについてお話ししますよ〜。

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