- Home
- LIFE-STYLE, 生活雑学, 社会・政経, 社会ニュース
- 赤ちゃんを「可愛い」と思えないとき その6
赤ちゃんを「可愛い」と思えないとき その6
- 2016/10/3
心は一筋縄にはいかない?!
しっかりと休めば、体はゆがみや疾患がなければ順調に回復していくでしょう。でも、体が完全に回復するためには、心も元気になる必要があります。心と体は表裏一体です。でも、体の回復より簡単にいかないのが心の回復かもしれません。
もし、自由な一日がもらえるとしたら、あなたはどうしますか?やりたいことがたくさんあって、一日じゃ足りない、という方は大丈夫。心の疲れは深刻ではありません。本当に自由な時間が数時間でもあれば、かなりリフレッシュするでしょう。スーパー銭湯などの広いお風呂にゆっくり入ったり、エステを受けたりすれば、体も心も同時に軽くなるはずです。
でも、「何をしたらいいかわからない」もしくは「赤ちゃんが心配だし自由な時間なんていらない」、そんな方は赤信号。赤ちゃんの存在が大きくなりすぎていて、お母さんではない自分を見失いつつあります。赤ちゃんから離れて、一人で過ごす時間を作りましょう。今のままでは、自分だけの時間の使い方も、自分がやりたいことも、好きなこともわからなくなってしまいます。私がそうだったように。
近いうちに一人で外出してみましょう。好きだったカフェに行ったり、ゆっくり本を選んだり、スポーツ観戦や映画、ジム、なんでもいいです。母乳育児中でも、一日ミルクに切り替えて、友人と飲みに行ったっていいんです。買い物もいいですが、自分のものに限ること。赤ちゃんのものを探すのはやめましょう。赤ちゃんのことを忘れて楽しく過ごす時間を、数時間でも作って下さい。自分のためだけに時間を使うことが大切です。
最初は赤ちゃんが気になるかもしれませんが、楽しく過ごすうちに時間が過ぎて、もう少し遊んでいたいなと思えるようになれば、OK。心が元気になってきています。自分の時間に満足して、家に帰ろうと思えたなら、リフレッシュ大成功です。家に帰って赤ちゃんの顔を見たら、可愛いと思えるはずですよ。
パートナーに頼るために
家事の手を抜くのも、自分が一人になるのも、一番に頼りたいのは自身のパートナーでしょう。その際、自分の苦しい気持ちも伝えた方が理解してもらえるはずです。とはいえ、「赤ちゃんが可愛くない」とストレートに言うのは気が引けるでしょう。そんな場合は、「赤ちゃんが可愛いと思えないくらい、最近疲れているみたい」と伝えてみてはいかがでしょう。
ちなみに、「その2」に登場した友人のパートナーには、私も少し話をしました。特に、育児が辛くなっているのに「可愛いよね」と同意を求められる苛立ちについては、本人からは言いにくいとのことで、私が説明しました。「砂漠で孤独に植林しているけど雨も降らないし、苦労して水を運んで来てもすぐなくなるし、休憩も入浴もできずへとへとになっているところに観光客がやってきて、『砂漠は月がきれいでいいですね』なんてのんきに言われた気分」と話して、大分凹ませてしまいましたが、自由時間を速攻でプレゼントしてもらえたそうです。
あなたのせいじゃありません
赤ちゃんを可愛く思えないのは赤ちゃんに対する愛情がなくなったからだ、と思わないでください。愛情はたっぷりあるんです。大切に思っているから、苦しくてもストレスに押しつぶされそうでも、逃げ出さずに赤ちゃんのお世話をしているんです。頑張っているからこそ、疲れてしまったんです。あなたは何も悪くありません。ここまで頑張ってきた自分を褒めてあげてください。そして、少し休みましょう。
育児はこれからまだまだ続きます。子どもといっしょに、子どもを見守りながら、一歩ずつ歩いていきましょう。
作成:東 よしえ