体を冷やさない———これがもっとも簡単な健康法!?
- 2016/10/7
季節の変わり目は風邪を引いたりなど体調を崩しがち。そうならないためには、「睡眠をしっかりとる」「三食を決まった時間にとる」などがあげられますが、もう一つ、「体を冷やさないようにする」ことも肝心です。
身体を冷やさないために、温めるポイントは「背中」
人類は300万年前にアフリカで発生したとされています。そのため汗をかくことで暑さに耐える体温調節機能は備わっています。一方、寒さに対しては大変弱く、体が冷えると免疫力も低下して、さまざまな病気にかかりやすくなります。実際に冬にはあらゆる病気の死亡率が高く、一日のうちでも外気温や体温がもっとも低くなる午前3~5時は、もっとも死亡率が高い時間帯なんだそうです。
では、温めるポイントは? 東洋医学では、背中の肩胛骨の間の上部にあるツボを「風門」といいます。風門は風の邪が入ってくるところのツボで、風邪を予防する時にはこのツボにお灸をするそうです。西洋医学的にも、動脈が体表に近い首筋やひじ裏、股の付け根を温めることが効果的ですが、背中もそのひとつです。背中には脂肪を燃焼しながら体温調節をしている褐色脂肪細胞が多く分布しています。つまり背中を温めることで、効率良く身体を温めることができるのです。
それだけに、背中は体温が逃げやすい部位でもあります。もう春だからと安心せずに、少しでも寒さを感じたらなにかを一枚羽織る習慣を心がけたいものです。
ちなみに、体温が36℃以下になるとガン細胞の運動が活発になります。そのせいか、中は空洞になっていて体温が低い臓器はガンになりやすくなるそうです。具体的には胃・大腸・食道・卵巣・子宮・肺など…。また乳房も体から突き出ているので、外気で冷えやすくガンにかかりやすいという説もあります。もちろんこれ以外の臓器にもガンは発生します。逆に常に活発に運動して体温が高い心臓がガンになるなんて聞いたことはありませんよね。
へぇ〜、そうなんだ。体を冷やさないこんな方法、意外な方法
じゃ、体を冷やさないようにするはどうするの?
それはズバリ「適度な運動」です。体のなかでもっとも熱産生が多いのは「骨格筋」。ですから、常に適度な運動をして筋肉を鍛えてることが大切です。筋肉量が多くなれば、基礎代謝がアップするので、じっとしていても寝ているときでも体温が下がりにくくなります。
効果的な運動は、ウォーキングのように立って行う運動。足の筋肉を使った運動をすると、足の筋肉の動きが第二の心臓としてポンプの役割をし、心臓の負担を軽くするので全身の血行がよくなります。
運動はキライ&苦手!という人はどうしましょう。
オススメなのは、「頭をよく使う」ことです。何か考える時、脳の熱産生が進み体温が上がります。つまりほとんど運動していなくても、脳を活発に使うと脳内に多くの熱が発生して体温を上げ、病気にかかりにくく長生きするという場合もあるわけです。
2つ目は、「食べすぎない」こと。食べ過ぎは体全体があったまる気がするのにナゼ?と思いますよね。でも、食べ過ぎると血液が胃腸に急速に集まって、骨格筋や脳などへの血液供給量が低下するので、かえって体熱が下がるんだそうです。
3つ目は、水分の摂りすぎないこと。水は飲むほどにいいといわれますが、汗もかかず、運動もしない人が水分ばかり摂っていると、どんどん体温は下がってしまうんです。
いかがでしたか。人間にとって、特に女性にとって「冷え」は大敵なのです。