マッサージの種類をうまく使って体を活性化する
- 2017/3/23
最近、なんだか疲れてるなと思ったり、お化粧ののりが悪かったり、首や肩がバリバリで何とかしたいっていうことありませんか。そんな時に速攻で効き目があるのがマッサージ。症状に合った施術を受ければ、体の中からきれいになります。色々な種類のマッサージがありますが、それぞれどういう効き目があるのでしょうか。
リフレクソロジー
リフレクソロジーとは、足裏、手のひらや耳にある反射面と呼ばれる部分へ刺激を加えることによって、体の悪い部分を治すという考え方です。
中国や台湾がルーツで古くからあるものと思われがちですが、実は20世紀に入ってから、アメリカの医師によって発見されたものです。その考えを同じくアメリカの医学療法士が発展させて足裏反射区面(フットチャート)を作り上げたものが世界に広まりました。リフレクソロジストは足裏や手のひらなどの反射面を触って、硬くなっているところを器官の弱っているところとして、集中的にその部分に刺激を加えて痛みを軽減します。
日本では疲れたときのリフレッシュとしての認識が一般的ですが、イギリスでは医療保険にも適用され、痛みを軽減するための医療行為として認められているんですよ。
足への刺激によって、体調を崩すことも起こりうるので、体の不調を感じる部分があれば、施術を受ける前にリフレクソロジストに伝えましょう。
リンパ式マッサージ
むくみが気になる人に向いているのはこれです。
リンパ腺は血液と同様に体中にリンパ液を通している器官ですが、心臓のように血液を流れさせる器官がないため、どうしても体の下の方に滞ってしまったり、流れが悪くなったりしがちです。そこで、リンパ腺をマッサージして流れを良くして、老廃物や古いリンパ液を体外に出すというのがリンパ式マッサージです。
施術後は急にトイレに行きたくなりますが、これは老廃物が尿と一緒に体外に流れた為で、マッサージがきちんと効いた証拠です。鏡を見ると顔の輪郭がスッキリしているのが分かりますよ。
鍼灸
東洋医学は非科学的と思われがちでしたが、今では世界保健機構も、鍼が、頭痛や自律神経失調、神経痛、婦人系疾患など、40もの症状に対して効果を出していることを認めているそうです。更年期障害などで、薬に頼りたくない場合は、1度相談してみてはいかがでしょう。
又、美容鍼といって、顔の筋肉に直接鍼を打って神経を刺激することで血行を良くして、肌を活性化させる施術も女性に人気です。
一方お灸は、昔みたいにモグサに火をつけて、熱いのを我慢するお灸ではなく、手軽に家庭で使えるものが薬局で売られています。使い方は簡単。1センチ程度のお皿の裏面のシールを剥がして、上のお灸に火をつけてからツボの上に乗せるだけ。痕がつくこともなく、じんわりとした暖かさで気持ちよいですよ。市販のものには主なツボの位置が書かれた説明書がついていますので、きちんと調べてから使いましょう。
指圧
リフレクソロジーが反射面への刺激であるのに対して、指圧はツボ(経穴)を指で押すことにより疾患を治します。押すことで自律神経や末梢神経を調整するので、特に肩こり、腰痛、頭痛、不眠症、更年期障害などへの効果があります。指圧師は指にかける力を常に一定にして、1週間前はこのツボで痛みを感じたが、今日は心地よく感じる、などの反射状況を見て、現在の体調や疾患を判断しますので、かかりつけの指圧師を決めてきちんとコミュニケーションをとるようにしましょう。
按摩、マッサージ
二つとも同じような施術に見えますが、按摩は体の中心から末端にかけて体液を流すのに対して、マッサージは反対に体の末端から中心に向かって体液を流します。
按摩は筋肉のコリをほぐして血流をよくすることから、肩こり・腰痛・冷え・便秘などを改善します。施術は衣服の上から揉んだり、圧迫したり、叩いたりという基本動作を使って行います。
一方マッサージは、直接肌に触れて施術するため、オイルやパウダーを使って滑りを良くします。末端に溜まった老廃物などを体の中心に戻して体外に排出させるので、むくみや冷えに効果がある他、筋肉痛にも効くことから、アスリートにも人気なんですね。
化粧品などで肌の上からアプローチすることも毎日のお手入れとして大事ですが、たまには体の内部を活性化させてみませんか?今よりもきっと体が軽く、肌の調子が良くなるのを実感できるはずです。それぞれ手法や効き目が違いますので、自分の症状にあったものを選んで、毎日を軽やかに送りましょう。