イタリア生まれの’ハッピーアワー’の魅力
- 2016/8/16
みなさん「ハッピーアワー」を知っていますか?
イタリアで1990年ごろに生まれたまだ新しいシステムで、それはもはや「イタリア文化」と言って良いほどイタリア人の生活に溶け込んでいます。
今回はそんな「ハッピーアワー」の魅力をご紹介させていただきます。
■ハッピーアワーって何?
「ハッピーアワー」はイタリアでは「apertivo(アペリティーヴォ)」とも呼ばれていて、もともとは「食前酒」と言う意味です。
夕方18時頃から、バール(日本で言うカフェ)でカクテルやシャンパン、グラスワインなどを一杯注文すれば、おつまみが食べ放題になると言うシステムなのですが、侮る事なかれ!
最近のハッピーアワーで食べる事が出来る「おつまみ」はどんどん進化しているんです。今では「ハム」「チーズ」「スナック類」「ナッツ類」などのおつまみだけでなく「ピッツァ」「フライ」「サンドイッチ」「パスタ」「ライスサラダ」「ラザニア」などの食事も提供するお店も沢山!
それでだいたい価格は7ユーロ~なので本当にお得です。
以前は軽くハッピーアワーに行ってから、レストランに食事をしに行っていたイタリア人たちも、今ではハッピーアワーで食事を済ませてしまうと言うケースが増えて来ているんですよ。
■オススメのハッピーアワーは?
イタリアに観光に行かれる時は、ぜひ「ハッピーアワー」を体験してみましょう!
ただ、バールによっては本当に「おつまみ」しか出ないところもあるので、お得にハッピーアワーを楽しむにはバールの選び方が非常に大切です。
ハッピーアワーを楽しむための3つのポイントをご紹介しますね。
①若いイタリア人が沢山いるバール
舌の肥えたイタリア人、特に若者は流行にも敏感なので地元のイタリア人の若者で賑わっているバールはハズレがありません
②狙い目は19時から
バールによっては18時頃からハッピーアワーを始めますが、時間帯が早いと提供される食べ物の種類も少ない事が。最も賑わい始めるのは19時頃からで、その時間には沢山の食べ物がテーブルに並びますよ!
③高級ブランド直営バール
ミラノやローマ、フィレンツェなどの大都市には「アルマーニ」「ブルガリ」「ドルチェ&ガッバーナ」など日本人にもファンが多いブランドが直営するバールが沢山あります。
もちろんこれらのバールも毎日(日曜日以外)はハッピーアワーが。
料金は15ユーロ~と普通のバールよりお高めになりますが、雰囲気はバツグン!
ちょっとお洒落をしてハッピーアワーを楽しめば、イタリア旅行の忘れられない思い出になるのではないでしょうか?
■お酒が飲めなくても楽しいハッピーアワー
ハッピーアワーは夜の22時くらいまで続きます。いわゆる「ワンドリンク制」ですが、追加料金を払えばもちろん何度でもカクテルやシャンパンのオーダーは可能です。アルコールが飲めない方は「analcolio(アナルコーリコ)」と呼ばれる、ノンアルコールカクテルがオススメです。フルーツが沢山トッピングされていたりして美味ですよ!
また「rimonata(リモナータ)」と呼ばれるレモンスカッシュのようなジュースもオススメです。
イタリアは5月くらいから日が長くなります。真夏は21時でもまだ外は明るいので、テラス席でハッピーアワーを堪能すると言うのがイタリア人式夏の夜の過ごし方!
ぜひイタリア旅行の際は「ハッピーアワー」を体験してみてくださいね。