GWは、“未来の世界遺産、先取りツアー!”
- 2015/5/8
昨年は、富士山と富岡製糸場が新たに加わって、現在、日本国内で世界遺産は18件。では、次の世界遺産候補はどこでしょうか。
候補地はたくさんあがっていて、準備が整った順番から申請していくんですが、その中で春からGWにかけて季節的にもぴったりの世界遺産候補予定の名所を2箇所ご紹介しますね。名付けて、“未来の世界遺産、先取りツアー!”です。
1. 4000年以上前の日本にタイムスリップ! しかも無料!
1つめは、北海道と北東北3県の「縄文遺跡群」。対象は北海道で6箇所、青森県で9箇所、岩手・秋田県で3箇所あり、あまりにエリアが広いんですが、オススメなのは、なんといっても有名な青森県の三内丸山遺跡です。
特別史跡三内丸山(さんないまるやま)遺跡は日本最大級の縄文集落跡。今から約5500年前~4000年前の縄文時代の集落跡で、長期間にわたって定住生活の様子がわかる遺跡です。見学はいつでも自由、しかも無料なのがうれしいですね。
平成4年からの発掘調査で、竪穴住居跡、大型竪穴住居跡、大人の墓、子どもの墓、盛土、掘立柱建物跡、大型掘立柱建物跡、貯蔵穴、粘土採掘坑、捨て場、道路跡などが見つかり、集落全体の様子がみごとに再現されています。
住居以外にも、膨大な量の縄文土器、石器、土偶などの道具類や、ゴボウやマメなどの栽培植物が出土し、縄文文化のイメージを大きく変えたんだそうです。
訪れた人の感想は、「ボランティアガイドの方が50分程度で案内していただけます。新青森駅からタクシーで10分程度と便利。遺跡全体の広さに驚きました。実際に中に入ることも出来て、高床の建物の中も思ったより広くかったです」、とのこと。
遺跡だけ見に行くのってちょっと地味という人には、この季節オススメの名所、弘前城がありますよ。4月23日~年5月5日は、桜祭りシーズン。日本一の規模を誇る弘前公園内で、ソメイヨシノを中心に、シダレザクラ、八重桜など、約50種類2600本の桜を満喫してみてはいかが?
2. 以外に知らない楽しみ方がある「天橋立」
京都府北部、日本海の宮津湾にある「天橋立」は、陸奥の松島・安芸の「宮島」とともに、日本三景とされている特別名勝のひとつなのは、あまりに有名。幅は約20~170m・全長約3.6kmの砂嘴(さし)でできた砂浜で、大小約8000本もの松が茂っている珍しい地形で、その形が、天に架かる橋のように見えることから「天橋立」の名が付きました。
TVや雑誌でよく目にする天橋立は航空写真や、股の間から松林を覗いたりと、ただ眺めるだけの名所というイメージ。でも、寺社巡り/サイクリングや散策/遊覧船船/海水浴/奈具海岸から眺めつつ天橋立から西舞鶴間を運行する列車「丹後くろまつ号」など、いろいろ楽しみ方はいっぱい。
なかでも、パワースポット好きの女子にオススメなのが、“三社めぐり”。天橋立の中にある「天橋立神社」、天橋立を渡ったところにある「元伊勢籠神社」その奥社にある「眞名井神社」を巡ります。自然の中、ゆったりと散策するもよし、自転車で巡るもよし。潮風につつまれながら、運気をアップしましょう。そうそう、“三人寄れば文殊の知恵 ”で有名な智恩寺もここにあるんですよ。
「三内丸山遺跡」と「天橋立」。世界遺産になる前に一度足をはこんでみてはいかがでしょう。