まだまだ知られていない美味しさ、タイ南部料理!!
- 2017/7/7
タイ料理と聞いて思い浮かぶメニューは何でしょうか。トムヤムクン、ソムタム、カオマンガイ、ガパオ。これらは日本人にとって代表的なタイ料理だと思います。日本にはたくさんのタイ料理店があり、現在パクチーブームもあって大人気だと聞きました。毎年日本で開かれるタイフェスティバルの入場者も年々増え続けており、タイは国も料理も文化も日本人にとても興味深い国だと思います。日本のどこにいてもタイ本場のタイ料理を気軽に味わえます。そんな日本のタイ料理店で見かけるメニューは、ほとんどが中部、東北タイの料理ということをご存知でしょうか。ソムタムは東北タイの代表的なメニューの1つです。先に述べたメニューはタイ料理のほんの一部で、タイ地方にはまだまだ日本人が知らないB級グルメがたくさんあります。今回はそんな日本人にとって馴染みがないタイ南部料理を少し紹介したいと思います。南部の料理って一体何があるのでしょうか。
ロティ
インドやタイを旅行したことがある人はロティという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。ロティとは、インドやパキスタン、アフリカ諸国などで一般的に食べられている小麦粉を使った無発酵パンの一種で、タイではクレープのように軽食として食べられています。このタイのロティは南部が発祥の食べ物なんです。南部では、ロティ専用のココナッツカレーをつけて食べる食事系のものや練乳をかけたりバナナや卵を入れたりするデザート系のものもあります。タイの南部では夜中にこのロティの屋台がずらっと並び、男女問わずロテイを求め大勢の人が集まります。材料は、小麦粉と卵と水いたってシンプルで、アイデア次第でいろんなバリエーションが楽しめます。筆者はノーマルなロティが大好きで、薄くパリパリに焼くようお願いします。また、砂糖の代わりにミロのココアパウダーと練乳をかけるのが最近のブームです。
カオヤム
これはタイ南部の名物料理でいわゆるライスサラダです。いろんな種類のハーブや野菜を細かく切り、南部の発酵調味料 ナムブドゥーというソースをかけて食べます。酸味、甘味、辛味、塩味が見事にマッチし、すごくヘルシー且つ野菜をたくさん摂取できるので女性に大人気のメニューです。日本のタイ料理店でこのメニューを扱ってる所は少ないので、日本人認知度は低めですが、一度食べたら病みつきになる美味しさです。バンコクには今カオヤムの専門店もあったりとカオヤムが密かなブームみたいです。味、香り、食感、見た目も鮮やかで絶妙なバランスのカオヤム。タイに来たら試す価値アリです。
ゲーンタイプラー
タイ料理って辛いものが多いので、タイ料理はタイ全土辛さはみんな同じかと思いますが、実は南部料理はタイの中で断トツに辛くて有名なんです。そんな辛くて有名な南部料理の代表的なメニューがこのゲーンタイプラーです。この料理の特徴は魚の内臓を発酵させて作った調味料を入れることです。ココナッツミルクを入れるカレーですが、少しクセがあって好き嫌い分かれる味です。そして涙がでるほど本当に辛い、でも辛なくなきゃゲーンタイプラーじゃないんです。具材はどんな野菜でも入れられる、主婦には助かる何でもカレーでで、たけのこ、パパイヤ、ナス、インゲン、さつまいもなど何でもありです。そして、最後に日本のアジににた魚を焼いて、ほぐしてカレーに入れて完成です。ご飯にかけたり、タイのそうめんのような麺、カノムジーンにかけても美味しく頂けます。ちょっとレベル高いタイ料理ですが、現地でこのカレーのファンは多いんです。家庭ではココナッツミルクを多めにしてクリーミーにしたり調節できるので、筆者はそんな食べづらい思いをしたことがないのですが、中には口が曲がりそうになったって方もいます。(笑) そのくらいパンチがきいたゲーンタイプラー。
もし日本のタイ料理店で見かけたら挑戦してみてください。