「天空の城 」竹田城跡に行ってみた!
- 2017/3/10
徐々に春の花が咲き始め、例年より一足早い春が訪れてきています。連休や休日を利用して少し遠出をしてみるのはいかがでしょうか?春の季節お勧めなのは、桜を眺めながらの 竹田城跡の散策です。山の上にある遺跡の竹田城は、気象条件が合えば雲海が周りに生じ、「天空の城」「日本のマチュピチュ」とも呼ばれています。冬の間閉ざされていた竹田城も3月1日8時から 山開きになります。それでは筆者の体験談を交えながら紹介していきます。
竹田城と雲海が見渡せる絶景スポット
竹田城跡正面が眺望できる「立雲峡」と竹田城跡裏側が眺望できる「藤和峠」があります。もちろん竹田城跡一帯でも雲海を見ることもできますが、雲海と竹田城をセットで眺めたいのであれば、立雲峡か藤和峠へ早朝に行くのをお勧めします。筆者は立雲峡から竹田城跡と雲海を眺めようと試みました。宿の方の説明によりますと、日の出前に立雲峡を登山し、第一展望台から眺めると、運が良ければ雲海が生じ神秘的な竹田城と共に一望できるそうです。そして防寒はしっかりし、ヒルが生息しているので絶対に肌は露出し
ない方がいいと注意を頂き、懐中電燈と雨具を貸してくださいました。登山になるので歩きやすい靴も用意してくださいね。
宿から立雲峡へ
早朝5:30にタクシーで立雲峡駐車場に向かい、そこから徒歩での登山が始まりました。日の出前なので辺りは暗く、電灯はありませんので、懐中電灯をつけて段差や蜘蛛の巣などに気をつけながら登っていきます。駐車場から徒歩5分ほどで第三展望台に到着し、徒歩15分ぐらいで第二展望台に到着します。そして第一展望台まではだいたい徒歩40分ほどで到着します。水分補給のため飲み物を忘れずに携帯しましょう。登山途中に幾つか分岐点があるので、登山前に駐車場にあるイラストマップであらかじめ道順を確認し、分岐点にある立て看板を見逃さないように注意してくださいね。筆者は初めて、暗がりの中で山登りしたのですが、第一展望台から素晴らしい日の出を見ることができ、とても貴重な体験ができました。
雲海が生じる条件とは?
春先でも雲海は生じることはあるそうなのですが、9月〜11月が一番発生しやすく中でも11月下旬から12月上旬が最も濃い霧が出やすい時期で、時間帯は明け方から午前8時ぐらいまでが雲海が発生しやすい時間帯だそうです。朝来市のサイトによりますと
○湿度が高く十分に放射冷却があること
○よく晴れていること
○前日の日中と当日の早朝の気温の差が大きいこと
○風が弱いこと
以上が条件として挙げられています。例え条件が合わず、雲海と一緒に竹田城を見れなくても、日の出と共に徐々に見えてくる竹田城を一望するだけの価値はあります。
いよいよ天空の城 竹田城跡へ
早朝の登山を終えたら一旦タクシーで宿へ戻り、朝食を済ませます。そのあとJR竹田駅から天空バスに乗り約20分で中腹第二駐車場へ、そこから徒歩20分ほど斜面を歩きます。竹田城は標高353.7mにあり見晴らしがとても素晴らしいです。また、虎が臥せて見えることから、別名「虎臥城」とも呼ばれています。廃城になってから約400年の歳月が経っていますが、石垣がほとんどそのままの状態で残っています。南千畳には 大きな石一つだけ石垣の中にはめ込まれていて、鏡石と呼ばれています。スタッフの方からの説明によると、それは一つだけ願いを叶えてくれる石でパワースポットだそうです。かつて城がそびえ建ち、城下町を一望できた山は、今では雑草が生い茂り、早朝には雲海が立ちこめ、竹田城跡が浮かび上がっている姿はまるで天空の城ラピュタを彷彿させます。竹田城跡は恋人の聖地として認定を受けています。神秘的な絶景を眺めに大切な人と出かけてみてはいかがでしょう?
竹田城跡
〒669-5252 兵庫県朝来市和田山町竹田古城山169番地
アクセスガイド(朝来町ホームページ):http://www.city.asago.hyogo.jp/takeda/0000003314.html
観覧料金:大人500円、中学生以下無料、団体(20人以上)大人1名につき450 円