20代女子の定番映画5選……その3「プラダを着た悪魔」
- 2016/7/20
20代女子に観てもらいたい映画第三弾です
その3 「プラダを着た悪魔」 2006年
すべての働く女子が共感できる映画——
大学を卒業し、ジャーナリストをめざしニューヨークへとやってきたアンディ(アン・ハサウェイ)は、マスコミの仕事がしたいと、ファッション誌「ランウェイ」のカリスマ編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のアシスタントの面接を受ける。大学では優秀な成績を残したが、ファッションにはまったく無頓着のアンディは、「ランウェイ」を読んだこともなければ、ミランダのことも知らないという世間知らず。
おまけに、ダサすぎる服装で面接にやってきたので、ミランダの第1アシスタントのエミリー(エミリー・ブラント)は、アンディは絶対に受かるわけがないと思ったが、なんと予想外に合格し、ミランダの第2アシスタントとして働くことになった。
よろこぶアンディだが、彼女が合格した理由は、2人もアシスタントが辞めたばかりで、早急に人が必要だったからと、いままで何十人と同じタイプの子を雇ったが、みんな辞めてしまったので、「今までとは違うタイプの利口な太った子」をリスクを承知で雇ってみようとミランダが考えたからだった。
その日から、ミランダの横暴な要求に24時間答え続けなければならない、アンディの過酷な日々が始まった……
新卒アンディの成長の物語なのですが、仕事をしている女子だったら「あ、それ分かる!」と思うエピソードも多いです。
仕事を始めると、学生の時の友人や恋人と、微妙に考え方がずれていってしまうことがありませんか?
とくに、仕事が面白くて頑張ろうと思っている女子は、アンディに共感できるシーンがあると思います。
アンディは、編集長ミランダに認められたくて必死になって、彼女の無理な要求に答えようとして、恋人や友人と疎遠になっていってしまうのです。
仕事に夢中になれるというのは、ある意味幸せなことです。仕事が面白くなければ夢中になどなれないからです。忙しくて時間に追われて、「もう夕方なの?」と毎日感じる人は、充実した仕事をしているといってもいいでしょう。
ただ、価値観は人それぞれだし、そういう状況を逆にストレスに感じる人もいると思います。
「このままでいいのだろうか?」
という疑問を感じている人にも是非観てもらいたい映画です。
守りたい大切なものというのも人それぞれ。
そして、年齢によっても変わってきます。
20代女子にこの映画を観てもらいたい理由は、人生には無理をしてみることも必要だということ。20代のうちに失敗をするということは、その後の人生にとって大きな宝物になるはずです。
若い人が失敗するなど当たり前の事なのですから、怖がらず挑戦してほしいと思うのです。
人生、失敗せずに、成功はなし。です。
この映画のラストで、アンディは、葛藤し、紆余曲折したからこそ、ある答えを見つけることができました。
それは、「自分の人生にとって大切なものはなにか」という疑問の答え。
彼女は、若くしてこの答えを知ることができたのでした。
仕事をする以上、やりたくないことや、嫌いなこともやらねばならない。
それが、社会人というもの。
しかし、これだけは絶対に許せないという「自分にとって大切なこと」があるはず。
その信念を曲げてまで、やるかやらないか、どちらを選ぶかという選択も、これもまた、社会人なら当然なのですが、自分の選択次第なのです。
他人のせいにできない、というのは、逃げ道がなくきついこと。
でも、自分の人生を輝かせるのは、他人などなく、自分自身にしかできないことなのです。
この「プラダを着た悪魔」を観た後には、きっとすがすがしい気分になるはず。
「私だったら、違う選択をする」という人もいると思いますが、それはそれで頼もしいこと。
どちらにしろ、主題歌「suddenly I see」の音楽と共に、前向きな気分で会社に出社できるに違いありません。