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茶香炉の楽しみ
- 2015/5/19
疲れた毎日に癒しをと、いろいろなものを試している人は多いですね。お香もその1つです。いろいろなお香があり楽しみ方も様々なのですが、匂いがきつすぎて使えないという声もたまにあります。そんな貴方に薦めたいのが茶香炉なのです。
茶香炉と書くとなんだか日本の伝統的な香炉のように思われますが、実はできたのはつい最近です。1997年に愛知県の陶磁器の会社が、アロマポットにヒントを得て開発しました。上のお皿にお茶の葉を直接置いて、下からの熱で香りを聞くようになっています。
茶香炉の一番の良さは、普通にそこらで売っているお茶を使ってできることです。高いお茶なら良い香りというわけではなく、安いお茶でも十分楽しむことができます。茶香炉用に配合されたお茶もあるのですが、玉露より緑茶、緑茶より茎茶がよく香りますよ。お茶を入れた後のお茶がらも乾かせば使えます。
お茶を入れた時に、なんともいえない優しい香りがしますよね。茶香炉でお茶を聞くと、もう少し乾いた爽やかな香りになります。一般のお香よりずっと控え目で、下手をすると気がつかなかったりします。でもたとえばトイレに行って戻ってくると、さりげなくお茶の香りがするんです。そのやわらかさがとても心地いいです。
お香にはいろいろな作用があります。茶香炉の場合、一番の効果は沈静効果です。不安やイライラを静めてリラックスさせてくれます。これはお茶の香りに含まれる成分にそれらの効果があるからです。決して日頃飲んでいるからとか、慣れているから落ち着くといったわけではありません。
もう一つは消臭効果です。お茶の葉をそのまま消臭剤のかわりに使ったりするほどですから、火を入れれば一層効果は上がります。お料理のあとにしつこく臭いが残った時、ちょっと茶香炉を焚いてみましょう。ペットの臭いやタバコの臭いにもオススメです。梅雨の時期のじめじめした空気にもぜひ使いたいところですね。
茶香炉に使ったあと、お茶は茶色くなっています。このお茶の葉で、今度は普通にお茶を入れてください。とてもおいしいほうじ茶がいただけますよ。茶香炉を使う前によく洗って、アルミホイルを敷いたりしてもいいでしょう。賞味期限が切れていてもカビたりしていなければ大丈夫ですよ。お茶がらではさすがにできませんが。あまり長く焚きすぎると焦げ焦げ茶になってしまいますが、ちょっと焦げたくらいなら問題ありません。
お茶の葉だけでなくコーヒー豆や粗挽きの粉コーヒーでも香りを楽しむことができます。あとから飲めるのもお茶と同じ。茶香炉を買って、お茶だけでなくコーヒーや紅茶を使っている人も多いのです。いろいろなハーブを試してみるなど、自分だけの時間と香りを楽しんでください。
茶香炉にはキャンドル式と電気式があります。キャンドル式の方が熱が高いため香りは立ちやすいのですが、火を使うぶん焦げやすくなります。電気式は少し熱が低いため葉によってはかなり香りが弱くなります。どちらも一長一短ありますが、値段も形もいろいろな種類がありますよ。ぜひお気に入りを見つけて楽しんでください。