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日本酒の楽しみ方
- 2015/6/18
日本酒は日本を代表する醸造酒です。その種類は豊富で、さらに異なる温度で楽しむこともできるので、その味わい方は無限に広がります。最近では小さな酒蔵が原料や造りにこだわった、蔵独自の日本酒を醸造していますので、その特長をつかみながら味わうことができます。ここでは日本酒の楽しみ方第一歩として、その魅力を紹介します。
味と香りで分けた日本酒のタイプ
1.香りの高いタイプ
華やかな香りが高いタイプの日本酒です。花や果実の香りを持っているものが多くあります。味はみずみずしいフレッシュな感じのものや、キレのよいのが特徴です。日本酒の香りを楽しみたいので、風味やにおいの強い食事との相性はよくありません。白身魚や野菜を中心としたあっさり系の料理がこのタイプの日本酒の良さを引き立てます。
2.熟成タイプ
香りの存在感があり、なおかつ味もしっかりした濃厚タイプの日本酒が当てはまります。
香りは、スパイス系や干した果実のような個性的な香りを持つものが多く、味もクリーミーで酸味がきいているのが特徴です。料理もしっかりした味付けの料理や、チーズや燻製などが合わせても料理に負けない力強い日本酒です。
3.さわやかで軽いタイプ
控えめな香りで、味もフレッシュな軽いタイプの日本酒です。魚系の比較的淡白な料理が合わせやすいでしょう。脂っこい料理とはあまり合わないタイプです。
4.コクと旨味のタイプ
お米や乳製品のような香りを持つものが多く、お米の旨味がしっかりつまったタイプです。甘味も酸味もあり、味にふくらみがあります。淡白な料理以外でしたら、比較的どんな料理にも合います。
日本酒の楽しみ方
1.温度による楽しみ
日本酒は異なる温度で楽しむことができる、世界でもめずらしい醸造酒です。冷蔵庫で冷やした7度前後の冷酒から、45度以上の上燗まで、実に幅広い温度で楽しめます。同じ日本酒でも温度差によって味や風味が異なりますので、飲み比べるのも日本酒の醍醐味と言えるでしょう。一般的に香りが高く軽やかな味わいの日本酒は低めの温度で、酸味が高くふくよかな味わいの日本酒は常温から燗酒に適していると言われます。
2.食中酒としての楽しみ
日本酒は食事を楽しみながら味わえる食中酒です。どんな料理と合わせるかも日本酒のおもしろいところです。さわやかで軽いタイプの日本酒には、料理も淡白なものを、個性的な日本酒にはチーズや燻製などのつまみ系を、酸味の高いものや炭酸を含むタイプには揚げ物料理を合わせると失敗しないでしょう。
3.季節ごとの楽しみ
日本酒は季節によって楽しみ方も異なります。夏の生酒、秋のひやおろし、冬の熱燗、春のしぼりたてという具合に、四季折々の料理に合わせて、季節にあった日本酒を楽しむことができます。日本酒は普通、寒い冬に仕込まれ、春先に新酒がでます。そのしぼりたての日本酒は、とても若々しくみずみずしい味わいです。また、炭酸を含むにごりが出るのもこの時期です。夏にはすっきりした味わいの生酒を冷やで味わいたいものです。生酒とは、加熱処理をしていない日本酒のことで、フレッシュな味わいが特徴的です。冬に仕込まれて春に新酒としてしぼりとられ、秋まで熟成された日本酒は、ひやおろしとして出荷されます。6か月熟成されたひやおろしは、香りも味もまろやかに熟成され、日本酒の中でも最もおいしい時期の日本酒だと言われます。秋は食べ物も最もおいしい季節です。この時期にのみ市場に出回るひやおろしを、おいしい秋の味覚とともに、ぜひ楽しんでください。冬になればほっこり燗酒を楽しみたいですね。もちろん鍋を囲んで冷酒もおつなものですが、刺身やおでんと共に味わうぬる燗には格別の楽しみがあります。
いかがでしょうか。簡単に日本酒の楽しみ方を紹介しました。日本酒は奥が深く、知れば知るほどおもしろくなります。でも、まずは自分の舌で味わって、自分の好みの日本酒を見つけてみましょう。