説得術を身につけてコミュニケーション力を上げる!
- 2015/6/24
人とコミュニケーションをとるのが苦手で、うまく相手を説得することができないという方も多いと思います。
話術にはテクニックがありますので、その基本を押さえておけば、コミュニケーション力を上達させるヒントになるかもしれません。
【まずは小さな頼みごとから】
いきなり大きな頼みごとをすると、相手も戸惑ってしまいますので、まずは小さなことを頼みます。その小さな頼みごとを積み重ねていって大きな頼みごとをします。すると、相手の頼まれることへの心理的なハードルが下がっているため、あっさりイエスと言ってしまうものなのです。
男女がデートする場合、食事からはじめて、何回かデートを重ね、やがてお互いの部屋を行き来するようになるというのもこのプロセスを踏んでいるといえるかもしれません。
ただ、頼みごとをするだけでは、厚かましい人に思われてしまう危険性がありますので、自ら行動することも忘れないようにしたほうがよいですね。
【思わずイエスと言ってしまう頼み方】
いきなり大きな頼みごとをして、わざと断らせると、その後の小さな頼みごとにはイエスと言ってしまうものです。
例えば異性同士の会話で、ふと沖縄の話になり、「だったら今度一緒に沖縄に行こう」なんていきなり言われたら、イエスとはまず言わないでしょう。
ところが、そのすぐ後に、「沖縄は冗談。とりあえず映画でも観に行こうよ」となったら、思わずイエスと言ってしまいそうです。
これははじめにハードルの高い要求を聞かされたため、次の誘いが簡単なものに思えてしまうからです。
ただ、女性の場合、こういうことを気軽に言う男の人には気をつけたほうがいいかもしれません。場馴れしているか、お調子者かもしれませんからね。
【親しみは伝染するもの】
一対一になるとどうしても緊張してしまう相手の場合、こわばった顔をせずに、笑顔をつくって親しみを示すのがよいといわれています。
親しみは伝染するもので、こちらが相手に親しい態度をとっていると、相手もこちらに親しみを覚えるものなのです。
また、緊張して顔がこわばっていると、不機嫌だと思われたり、相手にいらぬ敵意を抱かせてしまうこともあります。
苦手な相手を前にしたときにこそ、極力それを見せずに、笑顔を向けることが大切です。
【デメリットをあらかじめ伝えておくと……】
デメリットになること、不利な情報などはあらかじめ正直に伝えておいたほうが、信頼感が上がります。
大切なのは、デメリットを伝えるだけでなく、それを打ち消すほどのものがあるということを伝えることです。
「時間はかかりますが、その分仕上がりには雲泥の差があります」
「確かに高いですが、効果がまったく違います」
という言い回しでもデメリットを効果的に使っています。
くれぐれもデメリットだけ伝えて終わらせる、ということがないようにしたいですね。
【ムリなときの責任転嫁の相手は?】
失敗や不運なことがあったとき、人のせいにすると、穏やかでないことになってしまいますよね。
とりあえず自分のせいにしておけば、その場はおさまるということもありますが、不必要に責任をかぶるのも癪です。
そんなときは、「今回は運がなかった」とか「不景気なんだから」とか「いまは業界自体が厳しいときだから」というふうに、何か曖昧なもののせいにしてしまうのが、もっとも効果的です。
これなら自分も他人も責めなくてすむので、余計な心理的ストレスもかかりません。
ただ、責任の所在がはっきりしているときに、世の中や運のせいにして逃げては、解決にならないので、本当に不運な失敗のときにだけ使うようにしたほうがよいですね。
コミュニケーションはちょっとした勇気でうまくいくことが多いものです。
苦手な相手の前で微笑む勇気をもつだけで、変わってくるものですよ。