写真うつりがよくなるためには
- 2016/12/12
過ぎさった時代を懐かしむとき、頭のなかで流れる映像は、あざやかなまま。
けれども、その画像は本当の記憶をあらわしているのではなく、一瞬の時間の切り抜き。つまり、写真をみて過去のおもいでに浸っているのです。
だからこそカメラを向けられると、精一杯愛らしい顔を作り、未来の自分に最高の一枚を託したいものです。
とはいうものの、いまいち撮影されるのが苦手という方は少なくありません。
鏡で確認する姿にくらべて、写真の表情はどうもパッとしないと悩んでいることも。
どうすれば写真うつりが良くなるのでしょうか。ほんのわずかな「タイミング」と「表情」で仕上がりは全然ちがった結果になるのです。
①自然な表情は、振り向き際
「はい、チーズ」
このタイミングで最高の顔を作るのは、本当は難しいこと。口角を不自然に上げると、きごちない笑顔になってしまいます。
カメラのレンズを見つめるのではなく、シャッターを押す直前まで、後ろや横に向いておき「はい、チーズ」の声で、カメラマンのほうに振り向きます。
たったこれだけで、不自然なこわばりがとれてやさしい表情になります。
②きき目と逆の目を見開く
目を細めると、黒目と白目の境目がわからなくなりそうで、写真撮影の際は、つい瞳を見開きたくなります。
けれども、ただ、目を大きくするだけでは額に皺がよって、ただの驚き顔にみえてしまうかもしれません。
ここで、すぐに使えるコツをお教えいたしましょう。
それは両目をひろげるのではなく、片目だけで見るイメージにすると、目元が整います。それも、きき目ではない目を意識するとよいでしょう。
そこで、きき目の見分け方ですが、まず、片方ずつ目を瞑ってみて下さい。それまでとまったく視野が変わらない側と、両方の目に映る風景がわずかにずれる側があるはずです。きき目とは、両目と同じ景色が見える側の目のことです。
というわけで、カメラの前では視界がことなる側の目で物を見るような気持ちになると、ナチュラルな表情に。この法則を覚えておくと、シャッタータイミングだけではなく、「面接」や「デート」などここぞというシーンにためしてみても。
③照明を見てから
目が疲れているわけでもないのに、なぜか写真になると瞳が充血してみえるときがあります。
暗い場所から、いきなり明るいところに出るとすぐにピントを合わせられないように、フラッシュが反射して目が赤く見えるだけなのですが、「錯覚」がそのまま残るのは嫌ですよね。これは簡単にふせぐことができるのでご安心を。
撮影の前に、照明や窓越しの陽射しを眺めて目を「光」に慣らしておくと、赤っぽくならず、ありのままの色が出ますから。
このように、ほんのわずかなポイントをおさえるだけで、まったくちがった仕上がりになります。
「一瞬」の時間が「永遠」に保存される「写真」だからこそ、ここ一番の顔を残したいものですね。