ゴールデンウイークは読書 読むだけでおいしいおすすめ小説

  • 2015/4/24

ゴールデンウィークだからって、外に出るばかりが楽しいわけじゃない、いやむしろ、ゴールデンウィークだからこそ、おうちでゆっくり過ごしたい!

そんなあなたへ、読むだけでおいしそうな食べ物の出てくる小説を5冊ご案内☆
映画化されていたりするので、割と有名どころかもしれません。
でも読めばきっと、おいしいものが食べたくなると思います!
誰に気兼ねすることなく、本とともに、片手には好きな飲み物・お菓子を持って、ゆっくり過ごしませんか??

 
【蝶々喃々 / 小川 糸(ポプラ文庫)】
タイトルの意味は、「男女がうちとけて小声で楽しげに語り合う様子」。
舞台は、東京・谷中。
ここにアンティークきもの店「ひめまつ屋」を営む主人公がいます。
名前は栞(しおり)。
ちょっと内気な性格の女の子です。
ある日この店に、一人の男性客がやってくることで、栞の中で変化が起きます。
最初は「店主」と「お客さま」という関係だったのが、徐々に距離が縮まって―――
読むだけで、自分も東京の下町の空気を吸っているような気分に。
着物のこと、季節のうつろい、日々が細やかに表現され、お話は切ないのにきらきらしています。
谷中・根津・千駄木近辺に実在するお店や場所も多数登場し、出てくる料理は読んでいるだけでおいしそう。
「おいしいものを一緒に食べたい人がいます」というキャッチに納得。
読めば実際、行ってみたくなるはず。

 
【キッチン / よしもとばなな(角川文庫)】
「私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う」
両親を亡くしたあと、祖母と二人暮らしをしていた主人公・みかげ。
でもその祖母も亡くなり、3日たったあとから物語は始まります。
引っ越しを考えだしたみかげの元に、雄一という男性が現れ、自分の家で暮らさないか、と言います。
みかげと雄一、そして雄一の父でありニューハーフ「えり子」と三人の奇妙な同居生活が始まります。
かつ丼やインスタントラーメンのシーンでは、素朴なごはんなんだけど、どこかあたたかくておいしそうに思えます。
「誰かと一緒に食べる」ということで、どんなものでもおいしくなる、というメッセージを感じます。
よしもとばななさんらしい、不思議な温度の世界を味わってみてください。
読んだあとはかつ丼がたべたくなるかも。

 
【つむじ風食堂の夜 / 吉田 篤弘】※映画化有
舞台は月舟町という、どこかに本当に存在しているんじゃないかと思えるような、懐かしさを覚える町のお話。
主人公は夜になると、近所にある「つむじ風食堂の夜」というお店へいきます。
そこには無口な店主と、個性的な近所のひとが夜な夜な集まり、賑わっています。
じんわり静かで、あたたかく、出てくる人たちも個性的だけど、どこか愛らしい。
その食堂にあるエスプレッソマシーンまで、どことなく読者をひきつける何かを持っているような。
作品の雰囲気は地味で文体も淡々としている、だけど、「ぽっ」と胸の中に灯りがともるような、不思議な世界です。

 
【かもめ食堂 / 群よう子(幻冬舎)】※映画化有
フィンランド・ヘルシンキで食堂を営むサチエ。そのお店の名前が、タイトルになっている「かもめ食堂」です。
一人でお店をやっていて、看板メニューは「おにぎり」。
でも、その見た目から、なかなか現地の人には受け入れてもらえません。
みんな様子をうかがっているものの、訪れるのは「日本オタク」の青年一人だけ。
そんなところに、同じ日本からやってきた訳ありっぽいミドリとマサコがやってきて、いつの間にかお店を手伝い始めます。
作品全体に、色彩豊かというより、淡くて優しい雰囲気が漂っています。
ふわふわ、とした世界が広がり、異国の地で登場するおにぎりが、とってもおいしそうに思えます。
映画化もされているので、一緒にチェックするとその世界観によりひたれるかも。

おにぎり

 
【きいろいゾウ / 西加奈子】※映画化有
主人公は新婚夫婦、「ツマ」と「ムコさん」。
ふたりは、満月の夜に出会って結婚し、田舎暮らしを始めます。
ムコさんは、売れない小説家。そして、いつもツマには秘密の日記をつけています。
ツマは、「純真無垢」という言葉がとってもぴったりの女性。
大人なんだけど、こどもみたいに素直な心を持っています。
ふたりとも、心に大きなかたまりを抱えているけど、お互い触れないまま、でもとても愛し合っています。
季節は夏から始まり、光とエネルギーに満ちています。
でも冬に近づくにつれ、次第に二人にとって大きな壁がやってきます。
この小説では、「食事」というよりは、その「素材」の生き生きさが感じられる作品。
夏の完熟のトマト!が目の前に置いてあるような、麦わら帽子をかぶって、走り出したくなるような。
読んだ後、不思議なあたたかさに包まれる作品です。

収穫したトマト

 
さて、いかがでしょう?
一つでも気になるものがあれば幸いです。

原作から入るもよし、映画を見てもよし!
どこかふわふわした作品たちの世界に、おやすみの中のほんのひととき、あなたも加わってみてください。

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