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アメリカの同性結婚事情について
- 2016/9/2
アメリカでは州によって結婚の法律が違います。私の住む州では最近になってようやく同性同士の結婚が認められるようになりました。もともとリベラルな州であったので、同性婚が認められるのが遅かったくらいです。
春には市内でレインボーカラーに象徴されるフリーダムのパレードがあります。ゲイ同士、レズビアン同士のカップルが仲良く手をつないだり、子供連れの同性カップルが幸せそうに街を練り歩きます。今ではいたるところで男同士、女同士が手をつないで堂々と街を闊歩しています。周りの人たちも動揺することもなく、彼らを差別することもなく、普通に受け入れる社会が成り立っています。私にとってはその事実がいまだに珍しいので、どっちが男役でどっちが女役かな?などと勘ぐって楽しんでいますが!
私の同僚の弟はゲイで、ボーイフレンドがいました。彼女の家族はすんなりと二人の仲を認め、二人は結婚の約束をしたのですが、当時州では同性婚が認められていなかったので、二人は同性婚の認められているメリーランド州に引っ越して、めでたく結婚したわけです。仕事も見つけ順調な生活を送り、そのうち女の子を養女に迎え、三人で仲良く暮らすようになりました。
養子・養女になった子供たちが思春期になり、男女の営みによって子供を授かるという人間の神秘的な部分を学ぶとき、いったい自分たちのステータスは何なのか?などと思い悩んだりせず、そのまま事実を受け入れられる時代になっているのでしょうね。
日本人なら隠してしまいたくなる事実を、アメリカ人はすんなりとさらけ出し、周りもそれを受け入れる腹の太さを持っています。それを周りのみんなにおしゃべりしてしまうのは、彼女が軽いからではなく、社会の思想が日本とは全く違っていることを実感しました。
そういえば私の友人達もそうで、「マシューはゲイなのよ、田舎の大学をやめてニューヨークの大学に編入したの。そのほうが彼にとってベストだから。」と言えば別のママは、「うちのミランダはレズビアンなのよ、今一緒に彼女と住んでるの。」堂々と周りのみんなに話していました。周りの反応も普通で、そんなことまでバラすの?と驚いたのは私だけ?
その割に、プライバシー・プライバシーとうるさいアメリカンです。親子と言えども決して同室で寝起きをすることはなく、夫婦のパーティには子供は家でベビーシッターと留守番をします。ハグやキスなどスキンシップは大切なのに、子供が小さいうちでも決して風呂・シャワーを親子で共にすることはありません。お隣りに首を突っ込んで余計なお世話をすることもありません。
男女関係のプライべートな部分をそこまでよそにさらけ出しておいて、何がプライバシーよと不思議がるのは私だけかも?!ところ変われば何かと考え方も変わるものです。