ポイント還元にだまされない上手な節約術
- 2015/6/11
なるべく割引されている商品を買うというのは節約術の基本ですよね。
いつも割引価格で売られていればよいのですが、家電量販店などではポイント還元という場合もよくあります。
ポイント還元と現金値引き、どちらがお得なのでしょうか?
【20%ポイント還元と20%現金値引きはどちらがお得?】
まず、10000円の商品を購入して、20%がポイントで還元される場合と、
現金で20%割引になっている場合を考えてみます。
・20%ポイント還元の場合
10000円買って2000ポイントがもらえる。
・20%現金割引の場合
10000円買って2000円が割り引かれる。
実際に支払っている金額を考えると、
・ポイント還元の場合 10000円
・現金割引の場合 8000円
ポイント還元の場合、2000円分のポイントを使って次回の買い物ができますので、
10000円を払って12000円分の商品を買ったということになります。
つまり、12000円の2000円引きということです。
これを割引率にしてみると、
2000÷12000=0
16666・・・・=約17%
20%ポイント還元の場合は17%割引ということになりますから、現金で20%割り引かれたほうがお得ということになります。
【20%ポイント還元と15%現金値引きではどちらがお得?】
次に、10000円の商品を購入して、20%がポイントで還元される場合と、
現金で15%割引になっている場合を考えてみます。
・20%ポイント還元の場合
10000円買って2000ポイントがもらえる。
・15%現金割引の場合
10000円買って1500円が割り引かれる。
実際に支払っている金額を考えると、
・ポイント還元の場合 10000円
・現金割引の場合 8500円
ポイント還元の場合は次回の買い物がないと還元されませんから、
10000円を払って12000円分の買い物になり、割引率は最初の例のとおり、17%です。
この場合、実質的な割引率ではポイント還元の方がお得になりますが、支払う金額が少ないのは、現金値引きのほうです。
そこで、10000円の商品を20%ポイント還元で二回買う場合と10000円の商品を15%現金値引きで二回買う場合を比べてみます。
ここで注意しなければならないことは、ポイントにポイントはつかないということです。
・ポイント還元の場合
一回目⇒10000円支払って2000ポイントもらう
二回目⇒2000ポイント使用して8000円払い、1600ポイントもらう
(8000×0.2=1600)
支払った金額の合計 10000+8000=18000円
・現金値引きの場合
一回目⇒10000円の15%オフ=8500円
二回目⇒10000円の15%オフ=8500円
支払った金額の合計 8500+8500=17000円
支払う金額はやはり現金値引きのほうが1000円少なくなっています。
割引率を考えると、現金値引きの場合は15%です。
ポイント還元の場合で、残ったポイントを考慮して割引率を計算すると、
買った金額の合計
10000+8000+2000+1600=21600
割り引かれた金額の合計
2000+1600=3600
つまり、合計21600円分の買い物をして3600円が割り引かれるということになります。
割引率にすると、
3600÷21600=16.6666・・・=17%
次にまた買い物をすればポイント還元のほうがお得ということになります。
この計算を繰り返すと、9回目でポイント還元のほうが支払う金額も少なくなります。
つまり、20%のポイント還元と15%現金値引きでは、同じ条件で9回繰り返して買い物をすればポイント還元のほうがお得になります。
【結局どちらがお得なの?】
現金割引率とポイント還元率が同じなら、現金値引きのほうがお得といえます。
ややこしいのは、現金割引率より微妙にポイント還元率のほうが大きいときです。
この場合、割引率と還元率の差がどのくらいかということにもよりますが、同じ店でポイントを使って何度も買い物を続ければ、ポイント還元のほうがお得になります。
頻繁に利用しない店のポイント還元には注意したほうがよさそうです。