保険加入する前に「ライフプラン」を見直そう
- 2016/2/12
ライフプランってどういうもの?
保険の加入や、将来に向けての貯蓄・投資の計画をするときに「ライフプラン」という考えかたが重要になります。ライフプランとは、家族のことまで含めた自分の人生の計画のことです。特に保険に加入するときに、将来どれだけお金が必要になるか、どんな保障をつけるべきかを考えなければならないため、ライフプランを作成することがとても大事なことになります。
ライフプランについて考えるときは、なるべく具体的に考えていかなければなりません。自分が今の年齢を基準にして、結婚はいつするのか、子どもはいつ生まれるのか、子どもはいつ学校に入学するのか。マイホームや車を買う予定があれば、それぞれいつ購入することを目標にするのか。また、それぞれのイベントにはどのくらいお金が必要なのか、今の収入はどのくらいで、将来どの程度上がることが予想できるか、ということを数字で明確にしていくのです。
老後に必要なのは7500万円?
子どもの教育費やマイホームなどのかなりお金のかかることですが、一番心配なのは老後の備えのことではなでしょうか。保険に加入するときも、老後のことは必ず考えなくてはなりません。
私たちが仕事を退職してから死亡するまでに必要なお金は、7500万円必要だと言われています。莫大な額ですね。本当にそんなに必要なのでしょうか?退職後二人夫婦で生活することを考えてみます。老後は収入はないですが、食費や住居費、趣味や旅行など多くのお金がかかりますので、毎月の出費を25万円としてみましょう。年間に換算すると300万円、60歳から85歳までの25年間とすると、合計7500万円になることが分かります。
しかし7500万円すべてを自分で準備しなければならないわけではありません。平成23年度の調査では公的年金の受取額は平均で5万4000円、厚生年金は15万2000円となっているので、夫婦で合わせると毎月約25万円受けとることが出来ます。一年で240万円、ですがもらえるのは原則65歳からなので合計6000万円です。自分で準備しなければならないのは、差額の1500万円ということになります。計算すると、毎月3万3000円の貯蓄を退職まで続けなければならないことが分かります。
ライフプラニングをやってみよう
これが老後の生活に焦点をあてたライフプランニングの一つです。老後の生活のために毎月3万3000円の貯蓄が必要であることが分かりましたが、若いうちからそれだけ着実に貯蓄しているという人は少ないのではないでしょうか。これは老後の生活だけの資金であるため、結婚費用や出産・教育費用なども含めると、かなりの額を早めに準備し始めなければならないことが分かるでしょう。このように数値的に必要なお金を明らかにするのがライフプランの重要な役割です。
ライフプランニングの手法では、まず自分と家族が将来どういう生活がしたいか、夢や目標を明らかにします。最初はノートに書き出すところからはじめましょう。次にこれを時系列に整理して「ライフイベント表」というものを作成します。これは家族の年齢と、それぞれのイベントがいつ発生するのかを一つの表にまとめたものです。
ライフイベント表を作成したら、現在の家計の収支状況やその将来の変化を予想して「キャッシュフロー表」を作成します。こうしてどのくらいお金が必要なのかを明確にし、資金計画に落とし込んでいくのです。
以上、簡単にライフプランの作成方法について解説しましたが、いかがだったでしょうか。興味をもった方は、ぜひ実際に作成してみてください。