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空腹時以外に、おなかが鳴る意外な原因とは?
- 2016/9/5
しーんと静まりかえった会議の席で、もしくは、一生懸命に笑顔を作って、苦手な人と雑談をしているとき、「グルルルッ」とおなかの虫が鳴いて、いたたまれない思いをしたことはありませんか。
寝坊して、朝食抜きの日や、残業が長引き、夕食がまだ、というのなら仕方ないと、あきらめもつきますが、あまり、空腹だと感じていないにもかかわらず、おなかが鳴るときも、けっこう多いのが現状。「おなか空いてるの?」ときかれても、どう、返事をしてよいものなのか困りますよね。そして、おなかの虫を鎮めるために、しっかり三食食べて対策をと、考えても、はっきりいって、あまり効果がないのが現状。
ネコちゃんやワンちゃんと同居されている方は、おわかりかもしれませんが、彼らの体に頬ずりをすると、たえず、胃腸が動いている音がきこえてきます。かすかな音ですから、意識しないとわからない程度ではありますが。同じ哺乳類である、人体でも同じことがいえます。つまり、生きている限り、無意識のうちに、消化や吸収などを体は、つねに行っているのです。それをやめさせるわけにはいきませんよね。
ただ、おなかがよく鳴る人と、そうでない人がいます。では、おなかの虫が活発な方は、特別に新陳代謝が活発な体質なのでしょうか。答えは、「NO」です。むしろ、「便秘」をうたがったほうがよいのです。便だけでなく、ガスがたまって、下腹部が圧迫されても、頻繁におなかが鳴ります。そして、皮肉なことに、ほとんど自覚症状がないケースも見受けられます。「毎日出ているから、私は大丈夫」と思っていても、じつは、レントゲンを撮ると、腸が、ガスでパンパンに膨れていることも。
そして、日本人(とくに女性)は、ヨーロッパ人と比べると、大腸がねじれていたり、下がり気味の方が多く、頑固な便秘が慢性化しているのだとか。また、おとなしい性格の方によくみられますが、誰かと話すときに、無意識に息を止めていたり、必要以上に空気を飲んでしまうケースもあり、それらが、ガスの原因になっているとも考えられます。
それでは、腸をとりかえるわけにもいかないので、あきらめなければならないのでしょうか。まさか、そんなことはありません。完全に、おなかの虫をおとなしくさせるのは不可能ですが、「改善」することは充分に可能です。朝起きがけと、寝る前に十分ずつ、おなかを床につけて「うつぶせ」の姿勢をとって下さい。単純なポーズにもかかわらず、たったこれだけで、下腹のハリが、だいぶ楽になるはずです。
おなかが鳴るのは「生理現象」ですが、ちょっとした、人体のメカニズムを知るだけで、だいぶ気分が楽になるかもしれません。