健康な体でも起こる「だるさ」と「重さ」から解放、「プチ断食」実践レポ
- 2016/6/21
「三食しっかり食べないと病気になる」という、意見もあれば、むしろ「食べないことが健康の秘訣」と提案する医師もいます。「情報社会」である今、いったい何を信じれば良いの、か迷うところですね。おそらく、現在はまだ明確な答えはないでしょう。ただひとつ結論があるとすれば、「実践してみてよかったもの」こそが真実なのです。そこで、二十代なかばから、ずっと病気とは呼べない健康な範囲の、だるさと重さに悩んでいた筆者が、体をはって試した(?)「プチ断食」体験をレポートします。
きっかけは、意外なことでした。転職をして、新しい職場の人間関係になじめず、休憩室にいられなくなりました。外に出たものの、慢性的な金欠のため、毎日、外食をするのは無理があったのです。仕方なく、週に何度かは、簡単なドリンクだけですましていました。はじめは、空腹が辛かったのですが、徐々に慣れていきました。意外なことに、昼休憩の後も眠たくならず、集中力がとぎれないのです。そして、半年後には、疲れにくくなり、生理の前のけだるさからも解放されていました。
しかし、なぜ体調がよくなったのか、まるでわかりません。しばらくして、長期の連休に入りました。家にいると、一日三食しっかり食べます。すると、また、頭の奥が鈍く疼き、昼間から眠たくて、どうしようもありません。そのとき、はじめて「食べない」時間が必要なのだとわかりました。それから、図書館に通い、詳しく調べてみると、抜群に若い容姿を保つ、乳腺外科医が提案する「一日一食」や、ヨガをきわめる「仙人」さながらの「何も口に入れない健康法」など、おもいのほかにたくさんありました。考え方や、行い方は少しずつちがいがありますが、共通していたのは「空腹が続くと体調がよくなる」というものです。
ただ、一日三食+αの生活をされている方が、急激に「プチ断食」に移行するのは、リスクが高いと思います。そこで、まずは「三日間・一セット」でトライできる方法を考えました。まず一日目は、一食ごとの量を減らして、胃と心の準備をしてください。できれば、消化するのに時間のかかる「揚げ物」や「洋菓子」は控えめに。二日目は、口にするのは、「味噌汁」や「スープ」といった汁物だけ。三日目は、朝は、汁物にして、その後は、やや、量をおさえた通常の食事に戻していきます。いきなりハイ・カロリーの食事にされると、胃腸が悲鳴をあげるので、あっさりとしたものを中心にするのがポイントです。
これは、「いつも」ではなく「たまに」でも充分に効果があります。友達や家族と「楽しくすごす」時間は、かけがえのないひとときですよね。「胃腸を休める日」と「遊ぶ日」の緩急を考えながら、「プチ断食」をとりいれてください。とくに、体に熱がこもりがちな「夏場」に行うと、体が楽になりますから。