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口と鼻、あなたの呼吸はどっち? 健康の基本「鼻呼吸健康法」
- 2015/12/25
もう10年以上前から、キャスターの生島ヒロシさんが自身のラジオ番組でさかんに「鼻呼吸健康法」をすすめていました。呼吸は口ではなく鼻でするほうが良いという健康法です。さほど興味をもつこともなかったのですが、最近、サッカーの本田選手がいつも口をあけてプレーしているのを見て、急に鼻呼吸健康法のことが気になり調べてみました。
●鼻呼吸は、有害物質の体内吸収を防ぐ
生島さんに鼻呼吸をすすめたのは、東京大学医学部の西原克成先生。鼻呼吸が良い理由は、「鼻から吸った空気は鼻腔(びくう)を通る間に浄化、加湿され、酸素を吸収しやすい状態で肺に送り込まれる。一方、口で吸った空気は、細菌やウイルスなどの有害物質がろ過されないまま、直接、体に取り込まれてしまう」から。鼻呼吸だと鼻毛がウイルスやホコリ、細菌、カビ等をフィルター、空気を湿らせてくれるわけです。口呼吸の場合、有害物質が白血球を作る扁桃(へんとう)などを直撃することで、免疫力の低下する。結果、口呼吸の人は鼻呼吸の人よりも数倍病気になりやすくなります。また、鼻呼吸をすることで、睡眠時無呼吸症候群や口臭予防にもつながるそうです。西原先生によると、次にあてはまる人は口呼吸をしているのでチェックしてみてください。
・朝起きると、のどがヒリヒリする
・唇がいつもカサカサに乾いている
・食べる時に、クチャクチャ音を立てる
・無意識のうちに口が半開きになっている
・いびきをかいたり、歯ぎしりをする
・横向きやうつぶせになって寝るくせがある
・上下の唇で厚さに著しい差がある
・口の端がいつも下がっている
・歯の噛み合わせが悪く、片側でかむくせがある。
・歯並びが悪く、歯と歯の間にすき間が多い。
また意外かもしれませんが、本来、口は呼吸器官ではないため、口呼吸よりも鼻呼吸のほうが酸素を十分に取り込めるそうです。血液中の酸素が増えると身体の隅々まで酸素が行き届いて細胞が活性化。それにより疲労回復効果、ダイエット効果、美肌効果、リフレッシュ効果など多くのメリットもあるといわれています。
●「鼻呼吸健康法」って、具体的にはどうすればいいの?
口呼吸グセの人が、すぐに鼻呼吸に切り替えるのは簡単ではないそうです。特に睡眠中は無意識ですのでムリなお話しですが、そこで登場するのが鼻呼吸促進グッズです。その一つは発売して10年以上たつ、口閉じテープ「ネルネル」。写真のパッケージイラストのように口の上からたてに貼るテープです。別メーカーで、女性向けに粘着面が肌にやさしい「ルシータ」という商品もあります。生島ヒロシさんは長年愛用し周囲にもすすめているグッズで、価格も700円程度からあってお手頃ですね。
もう一つ、さらに進化したグッズが、「イムニタスマスク」。価格は1,500円ですが、洗って数ヶ月使用できて、耳がけタイプと頭がけタイプがあります。イムニタスマスクは、写真のように顔にあたる面に4つの突起があるのが特徴ですが、その仕組みは次のとおり。
・4つの突起が唇の周りの筋肉(口輪筋)に軽い押圧を加える。
↓
・舌を緊張状態にして舌根沈下を防ぎ気道を確保する。
↓
・スムーズに鼻呼吸へ矯正する。
口のまわりの筋肉を刺激することで、小顔効果も期待!?
いがですか。「鼻呼吸」はとってもシンプルな健康法、みなさんもぜひ試してみてください。