「ユーロ」ってどういう通貨なの?

  • 2015/6/1

ユーロとは
 アメリカドルに続いて第二の基軸通貨と言われる「ユーロ」ですが、ユーロは複数の国が共通して採用している特殊な通貨です。ユーロとはどのような通貨なのでしょうか。どのような特徴があるのでしょうか。

 現在ユーロを導入しているのはドイツ、フランス、スペイン、イタリアなどを中心とした欧州の19か国の国で、ユーロは欧州連合(EU)の加盟国の中で単一通貨として導入されました。EUは25か国が加盟していますが、加盟国全てがユーロを導入しているわけではありません。

ユーロの特徴 
ユーロは1999年からEU内での統一通貨として発行され、アメリカの低迷などによって信用が高まっていき、第二の基軸通貨と呼ばれるほどの地位を持つようになりました。ユーロには以下のような特徴があります。

・ユーロとドルの為替相場は世界最大
 アメリカと欧州の経済は密接な関係にあります。アメリカの信用が低下するとユーロに資産が流入したり、逆に欧州に不安があるとアメリカに流入したり、という動きがあり、その取引量は世界最大になっています。

・ユーロを導入していなくてもベッグしている国がある
 ユーロ導入国は現時点では19か国となっていますが、ユーロを導入していなくてもユーロに通貨レートをペッグしている国があります。ペッグするとは、ユーロの動向に自国通貨の動きを固定させることです。金融システムが整っていないような国がユーロペッグする傾向にあります。デンマークやブルガリア、エストニアなどがペッグ制を採用しています。

・ユーロ圏内での取引が活性化
 為替変動のリスクがないため、他国へのビジネスの参入、投資、労働者の移動などが非常に自由になります。ヒト・モノ・カネの移動が活性化し、企業も競争しやすい環境を得ることができます。ユーロ非導入国に比べて大きなメリットを享受できます。
ギリシャ

ユーロのリスク
・多数の国の経済状況から影響を受ける
 ユーロは統一通貨であるため、特有のリスク要因を抱えています。一国でもその国の経済指標や中央銀行総裁の発言などによって通貨安になったり通貨高になったりします。しかしユーロの場合は複数の国の政策や指標が影響するため、複雑に要因がからみ合います。
またそれぞれの国の政策や認識のずれが発生することもマイナス要因になります。このように統一通貨であるがゆえに、その一体感に疑問が持たれると売られ、通貨安になりやすい傾向があります。

・問題国のリスク
 2009年のギリシャ危機のように、財政問題を抱える国がその他の国の足を引っ張ることがあります。2010年にはイタリア、ポルトガルなどの南欧諸国が財政難に陥ったために、フランスやドイツなどが穴を生めなければならなくなりました。これらの問題国が抱えるリスクを全体でカバーしなければならないというデメリットがあります。

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