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やってみればわかる太極拳のここがすごい
- 2015/10/28
習い事、何かやっていますか。やりたい事もできる事もいろいろあって、何が一番と言えない状態だったりしますか。もしも貴方が何かやってみたいけれど何がいいかわからないなら、太極拳をオススメします。
太極拳と聞くと何が連想されるでしょうか。たいていは中国の公園で集まって、ゆったりと動いているお年寄りの映像かもしれません。たしかに太極拳の動きはゆったりとしていて、あれで何がどう運動になるのかと思う人も多いでしょう。ところが実際にやってみるとただ見ているのとは大違いなんです。
まず現在よく普及している太極拳は簡化太極拳といわれるものです。これは中国で1956年に制定されました。太極拳は古くから多数の流派があり、それぞれ習得が難しいものでした。でもその健康効果は広く知られていたため、誰もが簡単に習得できるように簡略化したのが、一般的に言われる太極拳なのです。
日本に入ってきたのは1970年代、日中国交正常化後ですね。最初こそ知られていませんでしたがじわじわと広がっていき、今では誰でも名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。あちこちのスポーツジムやカルチャー教室にも1つは太極拳の時間がありますし、自治体のサークルのようなものもたくさんあります。
普及している太極拳そのものはゆったりとしていて、激しい動きもありません。そのため高年齢層が人気の中心だったりします。けれど太極拳のすごさはその動きの中にあります。それぞれの動きをつなぐ足の運びと手の運び、それらがすべて意味のある流れとなって体を健康にしてくれるのです。
東洋医学には気血水(きけつすい)という診断基準があります。気は元気や気力の気、血は血液そのものやホルモンなどの働き、水は汗や尿や体内の水分全般を現しています。どれもがバランスよく働いて始めて健康でいられるというのが、東洋医学の考え方です。この中の気だけが目で見ることができません。でも疲れると元気がなくなって食欲が落ちたり、ストレスでイライラしてしまったり、目に見えないけれど何かがあるわけです。そして太極拳はこの気のバランスを整える運動なのです。
もしもあなたが運動不足で、でも激しい運動は嫌いだというなら、是非一度太極拳を体験してみてください。最初は動きがつかめず、わけがわからないと思います。けれどそのゆったりとした流れるような動きが、実は意外に筋力がいるものであり、体幹が鍛えられるものであり、何かが体を流れるものだということを、何回かやるうちにわかるでしょう。そして健康な体を作ることは美しい体を作ることでもあると、どこかで気がつくことがあるかもしれません。