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その常識は古い!?授乳に関するお悩みアレコレ
- 2016/10/11
赤ちゃんが生まれたら常に悩みがつきものになりますが、中でもママ達を悩ませるのが「授乳」です。
おばあちゃんや身近な子育て経験者、小児科の先生に保健師さんなど、周囲の人の言っている内容が全然違う!なんてこともしょっちゅうあるはずです。
そのお悩み、ここで解決しちゃいましょう!
なぜいろんな情報が交錯している?
おばちゃん世代とママ世代では、常識が全然違うということが多々あります。
これはどちらかが間違っているというわけではなく、時代の変化に伴って常識も変化していっているということなのです。
なので、今の子育てには何が合っているのか、ということを見極める必要があります。
授乳は決まった時間に?
赤ちゃんが生まれてすぐ、産院によって授乳の時間が決まっていることがあります。
しかし、生まれてすぐの赤ちゃんには「欲しがるだけ授乳」が今の常識です。
その理由はふたつ。
まず生まれてすぐの赤ちゃんは授乳の仕方が下手であり、また内蔵器官が未熟なため一度にしっかりとした量の母乳を飲むことができません。
飲める量に個人差があるということは、お腹がすく時間にも個人差があるということです。
そしてふたつ目の理由は、今までお腹の中にいた赤ちゃんが外の世界に出てきたことで、さまざまな刺激を受け精神的に不安な状態にあります。
そこで「母乳」というのは赤ちゃんにとってとても安心できるものであり精神安定剤の役割を果たします。
授乳期間は食事管理を徹底すべき?
美味しい母乳というのは、ほんのり甘くてサラサラとした状態の母乳です。
母乳には赤ちゃんが成長するための栄養がたっぷり詰まっています。
母乳はママの血液から作られますので、ママが食べたものが大きく影響します。
理想的なのは根菜類を多く、温かい和食を中心とした料理です。
しかし、毎食そのような食事というのは難しいですよね。
食事には気をつけることが一番ですが、てっとり早く母乳の管理をするには母乳の味をチェックしておくといいでしょう。
毎日一度味見をしてみて、母乳の状態を知っておいてください。
いつもと違うな、と感じたときには是非前述のような料理を食べておきましょう。
よく聞くのが「母乳は虫歯になりやすいから、歯が生えたら夜中の授乳はやめなさい」という話です。
しかし、この常識は違うということが最近わかっています。
母乳には虫歯を防ぐ効果があり、虫歯になる原因はあくまで食事に含まれる「ショ糖」です。
つまり、夜中の授乳の有無にかかわらず、歯磨きをきちんとしているかどうかによって虫歯になるかどうかが決まってくるというわけです。
逆にきちんと食後の歯磨きを済ましておけば、夜中の授乳で虫歯を防ぐことができるということです。
1歳になったら授乳は終わり?
数十年前の母子手帳には、1歳になったら断乳しましょうという記載がありました。
しかし、最近ではWHOから「母乳は2歳まで飲ませましょう」ということが言われています。
母乳は赤ちゃんの成長と共に栄養成分が変化し、その時期の赤ちゃんに最適な栄養源となることがわかっています。
また、長く母乳を飲んでいた赤ちゃんの方が免疫力が高く、精神的にも安定している傾向があることもわかっています。
赤ちゃんが自分からいらないと意思表示しない限り、思う存分授乳してあげましょう。