姿勢の矯正は、背筋だけではなく全身に注目して
- 2016/12/26
ファッションやメイクに気をつかっているつもりでも、ふとショーウインドーに映る姿をみてハッとしたことはありませんか。
ヘア・スタイルも朝のままなのに、なぜだかとても疲れてみえる。そんな経験が。
全身を姿見で確認すると、前側は平気でも横側からのぞくと唖然とするときが。
首が前につき出していて、肩や腕も前のめりに立っていて、もっと姿勢をよくしなければ、頭ではそう躍起になっても五分もしないうちに、もうくたびれているから厄介です。それでも、こんなことをいわれたことはありませんか。「今は猫背の癖がついているけれど、いつもいつも、よい姿勢を続けていれば体が勝手に記憶するから、かえって背を丸めると苦しくなるよ」
もっともらしくきこえます。これが事実なら嬉しいのですが、なかなかむずかしいのが現実というもの。
「姿勢を正す」というと、定規を入れたかのごとく背筋をのばしたくなりますが、すると筋肉が緊張してしまいその結果、腰痛の原因や呼吸が浅くなるなどと逆効果になりかねません。
たとえば内臓が弱っていると、腹部をかばうために背中が丸くなるのはよく知られていますね。怪我をしても、重心のバランスが変わるので、姿勢が崩れ気味になってしまうのです。軽い鼻炎があり、呼吸が苦しければ前のめりになることも多いですし。
このように全身はつながっています。Aという筋肉が弱るとBがそれを補うために働き、そしてまったく別の筋肉まで影響を受けて弱ってしまう。こんなことの繰り返しです。だから、背中だけをまっすぐにするだけでは、かえってほかの脆いところにひずみがでてしまうのです。
どこかひとつの部位にだけアプローチをするのではなく、まずは全身の筋肉を緊張した状態から解放してあげなければ体は悲鳴をあげてしまいます。
それでは、どうすればこわばった筋肉をゆるめられるのでしょうか。
①整体に通う
プロの手を借りると、具体的に力が入りすぎた箇所を指摘してもらえて、即効でニュートラルな体をとり戻せます。回数を重ねるとゆがんだ骨盤が強制されて軽いO脚やX脚も改善されるかもしれません。
②あえて力を入れてみる
レントゲン撮影のときに「余分な力を抜いて」と言われると、かえって力んでしまったことがありませんか。本当は、力を抜くのは大変なのです。それを逆手にとって、あえて全身に力を入れてみましょう。そして、ゆっくり元の体制にもどって下さい。このときの感覚が力を入れていない状態です。一日に何度か、この動きを繰り返すと「力を抜く」コツがつかめるはずです。
自分なりの「力の抜き方」を覚えると、体軸が整い、立ち姿や歩く姿勢が若返ります。「静止画」の美しさだけではなく「動画」でも素敵な女性を目指しましょう。