20代女子に観てもらいたい定番映画5選……その1「風と共に去りぬ」
- 2015/9/10
いい映画は心のサプリ。恋愛や仕事で落ち込んだときに観た映画で救われることもあるはず。
あんまり映画には詳しくないという方の為に、定番中の定番映画をご紹介したいと思います。
まだ観たことがない映画があれば、ぜひ20代のうちに観ていただきたい映画ばかりです。
その1 「風と共に去りぬ」
波乱万丈の人生!どうしてそんなに強くいられるの?
「人生って平坦な道のりではないのですね。」と思った時に観て欲しい。
どんな人にもそれぞれ人生には山と谷が訪れる。それを乗り越えてこそ強くなれ、魅力的になれるのかもしれません。
主人公の美女スカーレット・オハラは、南北戦争の時代、アメリカのジョージア州アトランタに住む豊かな南部貴族の娘。絶世の美女で、男たちが彼女を取り巻いて暮らしているせいか、気性が荒く、自分の美貌を使えば欲しいものは何でも手に入ると思っている。
そのスカーレットにも唯一手に入らないものがあった。それは、幼馴染のアシュレーのハート。彼はスカーレットの愛の告白を退けて、彼女が田舎くさいとバカにする女性メラニーと結婚してしまう。スカーレットはショックを受け、アシュレーに当て付けるかのようにメラニーの兄チャールズと結婚するが、すぐに南北戦争が勃発し、アシュレーもチャールズも若い男達は皆戦地へと旅立ってしまう……
冒頭部分でこの波乱万丈度合です。その後、戦争が激しくなり、スカーレットの生活は、華やかな貴族の暮らしから一変し、食べ物にも困る貧窮生活に陥ります。そこでようやく映画の半分が終了。その後、さらに上を行く困難がつぎつぎとスカーレットの人生に待ち受けているのです。4時間近くあるこの映画、時間に余裕があるときに観ていただきたいですが、面白いので最後まで一気に観てしまいます。
登場人物の性格。
スカーレット・オハラ…………気が強く自己中心的で、男性に好かれ女性に嫌われる。
メラニー・ウィルクス…………聖母のように心優しく、正しく誰からも好かれる淑女。
レット・バトラー…………………心の中では紳士に憧れているが、行動は紳士とは程遠い。
アシュレー・ウィルクス……皆に尊敬されている紳士だが、本当は逃げ出したい。
と、男女4人の性格がそれぞれ正反対で、非常に興味深いです。
スカーレットは自分と正反対の性格のアシュレーに惹かれますが、結婚するのは自分と同じような激しいタイプのレット。激しい性格どうしの夫婦には、諍いも多く、そのたびにアシュレーへの思いが強くなってしまいます。
この4人の4角関係が、物語の根幹にありますが、わがままで自分の思い通りに行動してきたスカーレットが、真実の愛をつかめるのかどうか、是非ご覧になって確かめてください。
自己中心的なのでまわりに迷惑をかけてしまうスカーレット。しかし、彼女なりに家族を守るために、必至で生きているのです。
前半のラスト、夕日に染まった荒れ果てた畑で、スカーレットが神に誓うシーンは、映画史上一番の名シーンといっても過言ではないでしょう。
スカーレットを情熱的に演じたのは、イギリス出身の女優ヴィヴィアン・リー。
まさにスカーレットそのものの野心的なまなざしと誰もがくぎづけになる美貌の持ち主。ハリウッド中の女優が欲しがっていたスカーレットの役を手に入れたのは、彼女が26歳のとき。
不倫相手のイギリスの有名俳優ローレンス・オリヴィエを追いかけてアメリカに渡ってきて、スカーレット役のカメラテストを受けた。というのですから、ヴィヴィアンの人生もスカーレットのように情熱的な人生でした。
彼女の美しさを観るだけでも価値がある映画です。
激しく強く生き抜けるスカーレット・オハラは何を求め、何を見失っていたのか。彼女の成功と失敗の人生を参考にしてほしい。
困難なことが立ちはだかったときに、突破する力を養う原動力になるような映画です。